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旧常磐橋の江戸から明日~ [日本橋川]

zenibamecyo_1.jpg 11月8日の新聞に「旧常磐橋」が復元したの報あり。観に行きたくなった。7年前に弊ブログで、飯田橋「三崎端」から隅田川へ抜ける「豊海橋」までの各橋・歴史のお勉強「日本橋川」シリーズを記した。

 その時に「旧常磐橋」は、東日本大震災被害(その前から崩れかけて通行禁止)の修復工事中だった。さて、どう甦ったのかしら~と胸ワクワクと見に行った次第。

 東京駅・日本橋口から神田方向へ。至る所が工事中で、街が騒がしい。大手町2丁目の日本ビルヂングに「銭瓶町(ぜにがめちょう)ポンプ所」(写真)のシャッター。何やら江戸の臭いがした。

 そう、江戸時代に「一石橋」から真っ直ぐ江戸城へ伸びる水路「道三掘yatumenohasi_1.jpg(どうさんぼり)」があって、そこに架かっていたのが「銭瓶橋」(名所江戸百景:八ツ見のはし。絵の正面の橋)。その袂に江戸初の銭湯が出来た。明治になって、その辺りが「銭瓶町」。昭和5年に下水道の「銭瓶町ポンプ所」が出来た。

 さて「旧常磐橋」も、それまでの木橋から明治10年に、小石川橋門の石垣一部を使って都内最古の西洋式2連アートの石橋「常〝磐〟橋(ときわばし)」が出来た。大正9年(1920)、その上流に市電を通すために「新常盤橋」が完成(現橋は昭和63年)した。また昭和元年(1926)に旧常磐橋下流に、関東大震災後の新道路に2連アーチの「常盤橋」が出来た。

 上下流に二つの常盤橋が出来て不要になった「旧常磐橋」は、澁澤榮一の支援で昭和3年に国の史跡になって改修。併せて「常盤橋公園」も再整備され、氏の銅像も建った。

 そして今、従来の痛みに加えて東日本大震災で崩れた橋の改修へ。当初の13億円から20億円へ膨らんだ改修が、このほど完成。その新「旧常磐橋」が渡れるかと期待して行ったのだが、未だ工事壁で塞がれて入れずだった。

tokiwabasi2_1.jpg どうやら公園再整備後に渡れるらしいが、その時は橋の袂のベンチに座りながら〝常盤橋物語〟へ想いを巡らせてみたいと思ったが、同地域にそんな長閑さはまだ先のことらしい。目下「東京駅前常盤橋プロジェクトTOKYO TORCH」進行中で、2027年には日本1の超高層ビル(地上61階390m)等が建つらしい。旧常磐橋もその巨大開発に呑み込まれそうです。

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