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『コロナ後の世界を生きる』を熊さん風まとめ① [政経お勉強]

covid-19_1_1.jpg 先日の15日間入院中に岩波新書『コロナ後の世界を生きる』を読んだ。各界の一人者24名の原稿を掲載。それを一人(長屋の〝熊さん〟)の意見としてまとめてみた。

 人間てぇのは困難が立ちはだかると、すぐ楽観主義になって現実逃避したがる。第二次大戦だって大本営が「楽観と空威張り」発表で、マスコミもそれを垂れ流し、長屋の誰もがそれをすっかり信じまいやがった。

 手前の考え・意見を放っぽり出して「欲しがりません勝つまでは~」。我慢に我慢で抑えつけられて、終戦と同時に「はい、今日から民主主義です」。それまで抑えつけられたエネルギーが、そこに向かって一気爆発。日本人ってぇのは、そんな歴史を持っているんだ。苦しさ・貧しさ・厳しい制約から、新しい価値の出現に大衆こぞって盛り上がるてぇのはロシア革命、ナチス独裁も同じだな。

 で、今は新型コロナの感染拡大だ。日々の感染者数発表に一喜一憂だが、人間ってぇ奴は誰もが「自分が世界の中心」で、感染するのは何処かの誰かさんだと思う。そこで肝心なのが「遠くの誰かもかけがえのない存在。自分もまた地球上の何千億の一人」という「魂の想像力」を発揮すること。八っつぁん、ちょっと難しくなったがわかるか。八「感染するのは他人ではなく、手前ぇもその危険の中にいると認識するってことだな」

 想像力に併せ、観察力も大事だ。コロナ感染によって、今まで隠されていた社会の歪み~、例えば人種・貧富の格差(白人・黒人のコロナ死亡率2倍とか)、少数の資産独占(特にGAFA巨大化)、気候変動、医療体制、産業形態、無能力政治家の姿などを浮き彫りにしている。それらをよぉ~く観察しろってぇことだ。

 コロナ感染の今こそ首相のリーダーシップが必要って時に、今まであれほど偉そうにしていた首相が、何にも出来ねぇ。さらに平気で嘘をつく、自分都合で改竄もする狡さ~とんでもねぇ輩だとわかっちゃった。

 いま世界は「ポピュリズム」の時代で、グローバリズム(産業・貿易・観光・人の移動~)で、ネット社会だ。長屋の爺さん婆さんらもスマホに四苦八苦。ネットで「情報の世界共有化」は歓迎だが、どうも、あの「SNS」ってぇのが良くねぇ。短文で乱暴に人々を煽り、人々も性急に答えを求める。そこには寛容さ、多様性もない。(トランプの扇動で、彼の信者らが連邦議会議事堂に乱入。1月8日にTwitter社は暴力扇動の危惧から氏のアカウントを永久凍結。彼らの交流サイト「パーラー」をアマゾン・コムが停止した)

 その結果、世界は今「自国第一主義・権力化・分断社会・人権や貧富の格差~」が一段と顕著になっていらぁな。民主主義の脆さ、衰退~。これでは、他者を理解し、他者との連帯感満ちた社会・未来は遠のくばかり。コロナはまた「ソーシャル・ディスタンス(社会的距離)を保ちつつ連帯感を築くという二律背反の難しさを迫っている。

 その中で人々は今「自分中心で世界が回っている=近さの幻想」から離れ、「遠さに覚醒」する難しい課題に迫られている。「自分も脆弱」を立脚点に、世界の脆弱な人々と如何につながって生きて行くか~。ちょっと難しくなったので次回へ続く。

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