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氏原巨雄「オオタカ観察記」 [野鳥関連本]

ohtakahon_1.jpg 今年6月に明治神宮でオオタカ親子を撮ったので、図書館の同書に手が伸びた。鳥類画家が見続けた東京近郊での9年間のオオタカ繁殖記録。そのイメージで大きく思ってしまうが、実際は♀がハシブトカラス、♂はもっと小さくハシボソカラス大を再認識。

 繁殖は概ね以下…。2月にディスプレイフライト。3月中旬から交尾、数十回にも及ぶとか。4月に抱卵、1ケ月余で孵化、6月下旬に巣立ち、7月下旬に旅立ち。あたしが明治神宮で撮ったのは、巣立ち直前だったな。幼鳥の胸は縦班で、成鳥は横班になる。巣は同じのを補修して使う場合も、新たな巣を作る場合もあるとか。

 明治神宮でも同じ巣で繁殖するのだろうか。先日、例の巣を見に行った。木々の間から僅かに見えるのみ。探すのに苦労した。人目にさらされぬ巧妙な位置なり。

 同書には自宅近くのフィールドで各種小鳥の繁殖記録も掲載されている。改めて郊外在住者が羨ましく思う。東京場末生まれ、新宿暮らしのあたしが、野鳥の繁殖を垣間見るのは自宅マンション下の街路樹でのカラスだけ。目下、ハリエンジュの紅葉が始まって枯れ木になるのも間もなくで、針金ハンガーの巣の全貌が露わになるのを楽しみにしている。

 都心から郊外電車に乗り、さらにバスに乗るなどして鳥撮りポイントに行く度に、あたしは未知の鳥と同じくらいに、「郊外暮らし」への興味も湧く。


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