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短歌俳句 動物表現辞典 [野鳥関連本]

utajiten_1.jpg 「鳥撮り」だから、本棚に多少の鳥関連本がある。あたしの場合は概ね新宿ジュンク堂の「動物棚」で購入だが、同書は「短歌・俳句コーナー」で出逢い求めた。確か鳥本にも短歌に詠まれた鳥をまとめた本があったが、著者「まえがき」に異を覚えて頁を開くことをしなかった。この本は大岡信監修「日本うたことば表現辞典」全9巻の再編集版のなかの「動物編」で、遊子館刊3300円。万葉から現代俳句の動物を詠み込んだ用例を膨大収録(図版も多い)で、野鳥の項だけでも鳥図鑑より詳しかったりする。

 すでに「御苑カイツブリ物語」で引用したが、万葉の時代から詠まれた野鳥和名・同義語の、なんと多彩なことよ。ここから日本の自然や日本語の豊かさ、日本人がいかに野鳥に親しく接し暮していたかも伺い知ることになる。江戸時代の飼い鳥ブームからだろう、輸入鳥の記述も多い。俳句人口はバードウォッチャーや鳥撮りの比にならぬほど膨大だろう。彼らがこうした歳時記を片手に句を詠んでいる。そこに人生、暮しを詠み込んでいる。比して今の鳥撮りの多くは「探鳥・鳥のパパラッチ」範囲で、文化や暮しとは無縁のような気がしないでもない。

 鳥関連本ではなく、この短歌俳句辞典に出逢って、これまでのライフリスト稼ぎで鳥撮りをしてきた「自身の鳥撮りスタンス」が微妙に変わってくるような気がする。


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