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「勝海舟」それぞれの三作 [幕末維新・三舟他]

katukaisyupon_1.jpg ひょんなことで幕末維新本を読むことになった。ポタリングで徳川慶喜の終焉の地に出逢って、そこから幕末維新の三舟へ。7月末から8月16日までに以下を読了した。

 松本健一「幕末の三舟」、山本兼一の鉄舟小説「命もいらず名もいらず」、そして写真の海舟三冊。頭ぁくたびれた。

 まず「それからの海舟」は半藤一利。昭和5年生まれの、東京は向島生まれ。「文藝春秋」編集長など歴任後に作家。氏の「荷風さんの戦後」を読んでいるから、なんとなく気ごころがわかる。氏は同書で勝海舟を“本所の勝っつあぁん”と記す。薩長嫌いの江戸っ子にお勧め。

 「海舟余波」は江藤淳。全集から「勝海舟論集」で読んだ。江藤淳は昭和7年生まれの大学教授で文藝評論家。平成11年に自ら形骸を断ずると世を去った。我が街・大久保は百人町生まれ。コッカースパニエルを愛した。我が家にも亡き愛犬・コッカーの遺影が飾られていて、やはり親しみが湧く。勝海舟が直面したさまざまな難局判断を分析して評価している。読んでいると、こっちの頭も明晰になってくる。

 「勝海舟」(上下)は勝部真長(みたけ)は、江藤淳らと「勝海舟全集」を共同編集したお茶の水女子大の名誉教授。大正5年、東京生まれ。同書は小説ではなく勝著作・関連書を引用しつつ勝海舟の生涯を紹介。小説なら一気に読めるが、引用構成で読むのにいささか疲れた。しかし勝の全生涯を調べきった超労作。

 疲れた頭を癒しに、中チャリで赤坂の勝邸(二つ)巡りポタリングでもしましょうか。


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