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長蛇成す穴八幡のご融通 [おくのほそ道]

anahatimanezu1_1.jpg 曾良も湯殿山の句を詠んでいる。34句目<湯殿山銭ふむ道の泪かな> 湯殿神社のご神体は、大岩の女陰に似た部分から湯が湧き出し、その穴に賽銭を投げ込むと幸運が拓けるってんで、銭が踏むほど落ちている。俗世間と違い、それを拾う人もいない。銭の上を踏んで参拝するとは、神のご威光ならではと感涙にむせぶの意。現在もご神体は撮影禁止。参拝は素足になって、赤茶けた巨岩を巡るらしい。

 さて「賽銭、女陰」を「御札、穴」に替えて・・・<長蛇成す穴八幡のご融通>と詠んでみた。冬至から節分までの間に早稲田・穴八幡の「一陽来復」をいただき、節分の24時ジャストに恵方に向けて貼る。ここらで商売している皆さんがそうしてい、フリーという浮沈稼業のあたしも「ご融通様」と云われる「一陽来復」をいただいてきた。併せて免許証入れに「交通安全の御札」、財布用に「一陽来復御守」を家族分いただく。

 そんなワケで、穴八幡は冬至から連日長蛇の列。もう空いた頃だろうと数日前に並べば「私は九州から」「私は東北から」と、「ご融通様」頼りの熱心な方々が尽きぬ。並んでると閑ゆえ、卑しくも「一人ン千円×45日×一日ン千名」と穴八幡の売り上げを皮算用。まだ列は長く、今度は五木寛之が早稲田入学当初に穴八幡の軒下で野宿していたと記した文を思い出した。「あぁ、御利益が続いているか、今も大活躍だぁ」。あたしもフリーながら世の定年期まで勤められたのも穴八幡のお蔭かなと感謝御礼。今の穴八幡は御札で儲けたんでしょう、それは立派な社に建て替えられている。写真は境内に展示されていた江戸絵図。


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