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西風の怯える夜にミサゴをり [おくのほそ道]

misago4.jpg 「おくのほそ道」象潟の項は五句も記されていて、最後に「岩上に雎鳩(ミサゴ)の巣をみる」と詞書があって、曾良の句<波こえぬ契ありてやみさごの巣> ミサゴは雄雌仲睦まじく、愛情こまやかな夫婦の引き合いにされる鳥。ミサゴが岩の上に巣を作っている。ミサゴは夫婦仲良い鳥だから、固い約束を結んで、波が越えそうもない岩の上に巣を営んでいるのだろう、の意。

 ミサゴは魚食性で、かつ白い顔に褐色の過眼線でパンダ顔に見えて、タカ科の怖さはない。芭蕉が象潟を訪れた6月中旬(陽暦8月初旬)は繁殖期も後半。ひょっとすると育雛中だったかもしれない。しかしミサゴの季は冬で、あたしも冬の伊豆大島に行けば、海岸沿いの空をミサゴ夫婦が飛んでいる姿をよくみる。

 大島ロッジは海っぺりに建っている。冬は西風が家を吹き飛ばさんばかりに襲ってくる。木々が断末魔の叫びのように荒れ狂い、まんじりもできぬ夜がある。そんな時にふと、あのミサゴ夫婦はどこに巣を作り、どうやって風から身を守っているんだろうと思ったりする。<西風の怯える夜にミサゴをり>

 ※「四か月以内に関東大地震」の報で、きのう防災用に「ミドリ安全」ヘルメットを二つ購った。ウム、これ自転車用ヘルメットにもなるじゃん。20㌅折り畳み自転車で「ミドリ安全」のヘルメットをして走っている人を見たら、その人はあたしです。かかぁはNASA開発の-10度でも23度維持の防寒シートも買おうと張り切っている。


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