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睦月末ゆび折りて待つ開花かな [おくのほそ道]

fujikomati1_1.jpg 6月18日、芭蕉らは鳥海山を眺めて、再び11里半南下して酒井に戻った。津軽まで行きたかったらしいが、身体を心配した曾良に止められ。芭蕉は象潟で自分の二句のほかに、曾良二句と低耳の句を載せた。何故だろう。さらに酒田から越後・市振にかけての九日の長旅をたった100字ほどの記述で済ませている。「此間九日、暑湿の労に神をなやまし、病おこりて事をしるさず」。一日九里を歩いているから体調は悪くなかったはずで、不機嫌な芭蕉の顔が浮かぶ。

 このへんは「おくのほそ道」研究者に任せて、記述通り越後に入る。ここで詠んだのが<文月や六日も常の夜には似ず> もう七月の六日となって七夕を明夜に控えた。そう思うと六日の夜も、普段の夜と違っているような・・・。直江津に同句碑が建っている。

 さぁ、これをどうひねるか。今は一月・睦月も下旬。<睦月末ゆび折りて待つ開花かな> ベランダのフジコマチは蕾をびっしりとつけたが(写真)、なかなか開花せぬ。2月になれば梅が、椿が咲く。新宿御苑の寒桜にメジロが群れ、我が家のベランダのローズマリーにもメジロが来よう。春はもうすぐです。


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