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柚子に薔薇たをらず入るバスクリン [おくのほそ道]

kawa3_1.jpg 芭蕉、曾良に北枝が合流して、7月27日から8月4日まで山中温泉に逗留した。ここで詠んだ52句目が<山中や菊はたおらぬ湯の匂> 句の前に「温泉(いでゆ)に浴す。其効有明に次と云」の文。「其効」は底本で「其功」誤記。「有明」は「有馬」の間違い。句の「たおらぬ」も正しくは「たをらぬ」。旅が終わってから5年も推敲したが間違いが多い。「たをらぬ」は「手折る」の否定。この温泉に浴していると、長寿延命の中国伝説のように菊を手折る必要もなく、霊効の湯の香で満ちているよの意。

 いやぁ、中国伝説を持ち出されたら無教養ゆえお手上げ。あたしの温泉浴は、湯に浸かった後に温泉効果を洗い流したりせずに上がる。これをそのまま詠めば<上がり湯をかけずに残す湯のにほひ>。おぉ、今朝は珍しく調子がいいから、もう一句参ろう。<柚子に薔薇たをらず入るバスクリン>ってのはどうだろう。

 ※昨日<カワセミや石より白き糞の上>と記した後、新宿御苑へ防寒着上下、折り畳み椅子の重装備でカワセミを撮りに行った。飛び込む辺りにMF(マニュアルフォーカス)でピントを定めておいて、後はその瞬間に連写するだけ。句に関係なく今日もカワセミ写真で、水面に突っ込んだ瞬間。水面が鏡になっている。 


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