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行く春や乗り越してゐる一人旅 [おくのほそ道]

 芭蕉は8月14日の夕暮れに敦賀に着いて出雲屋に宿をとり、気比神社に夜参りをした。月光がきれいで、神社前の砂浜が輝いていた。宿の主人がこう説明した。「昔、遊行二世(他可上人)が草を刈り、土や石を運んで水たまりを乾かしたりした。それが今も受け継がれて代々の遊行上人が神殿に砂を運んで、これを“遊行の砂持”と云う」。それを聞いてこう詠んだ。<月清し遊行のもてる砂の上> 「遊行=僧が布教・修行で行脚すること)

 敦賀には、某歌手が故郷の福井・美浜でマラソンをするので、その取材に10年余も通った。当初は一人旅。新幹線「米原」乗り換えで「敦賀」へ。途中下車して、何度か気比神社も散策した。ここから小浜線に乗り換えて「美浜」下車で取材現場に着。一度、「敦賀」で降り忘れて「鯖江」まで行った。なかなか戻る電車がこないので焦った。そんなこんなでマスコミ陣の一行に加わったりしたが、もっと気楽な方法はと、ファンクラブのツアーに便乗することにした。敦賀で関西と関東のファンが集結して、ここから福井各地を観光しつつのバスツアーで美浜まで。そんなワケで、まぁ、ひょんなことで10年余も敦賀に通ったんだから我ながら驚いてしまう。敦賀で降り忘れたことを思い出して・・・<行く春や乗り越してゐる一人旅>


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