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勝西郷日本の春を拾い上げ [新宿発ポタリング]

katusaigo_1.jpg 昨日の続き。・・・人生初の東京タワーを諦めたら、増上寺は「徳川家霊廟公開日」。畏れ多くも徳川家のお墓を掃苔後、第一京浜を走った。ややして田町・薩摩屋敷跡(現・三菱自動車本社前)に「江戸開城 西郷南洲 勝海舟会見之地」の碑。

 「この屋敷裏の海岸は、落語<芝浜>で革の財布を拾った舞台です」なる説明文。400字にも満たぬ碑文に勝・西郷会談の説明を割いても、碑文の書き手は<芝浜>を加えたかったらしい。ったくもう、この会談をなんと心得るかと呆れたが、あたしも「芝浜」は大好きだ。志ん朝の「芝浜」を聴くってぇと、棒手振(ぼてふ)りの魚屋・熊さんが五十兩拾ったシーンが目に浮かんでくる。しゃ~ない、こっちも勝海舟・西郷隆盛の会談と「芝浜」をごっちゃにした一句。 <勝西郷日本の春を拾い上げ>

 「勝・西郷の会談地」からちょい先が忠臣蔵「泉岳寺」。義士のお墓がずらっと並んでいたが、「オヤッ」と思ったのが「首洗井戸」。「吉良上野介義央の首をこの井戸にて洗い以って主君の墓前に供う」と書かれた井戸をよくよく見れば、囲い石に「川上音二郎建立」の文字。先日の大久保・梅屋庄吉の項で、梅屋が音二郎一座の「本郷座・大楠公」の芝居を本郷座裏の空地で撮ったと記したばかり。石川さゆりも目下「貞奴」を明治座で熱演中。なぜか「音二郎」とキーボードを叩きづいている。

kubiarai_1.jpg で、品川駅は港区なんですね。駅周辺を散策してUターン。皇居辺りに戻れば、例のランナー群は男女共にファッショナブルなタイツ姿。自動車禁止の車道はこれまた自慢のロード+レーサーファッションのサイクリストたちが華やかに競い走っていた。安物自転車+ボロジーンズ+老体のあたしは、彼らの邪魔にならぬよう脇をそっと走って新宿に戻った。初めて尽くしの愉しい24㌔ポタリングこれにて終了。


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