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巣落としの創痍カラスや今朝も啼き [私の探鳥記]

karasu1_1.jpg 佐藤春夫邸調べをしている間のこと。ベランダから鳥を見ていると、昨年も同時期に営巣して「巣落し」されたカラスが、また営巣を始めた。このカラス、昨年に「創痍カラス」と名付けた羽抜けカラス。疥癬だろうか、羽が抜けて羽軸(うじく)だけが残るスケスケ翼の♀カラス。

 あっちのハリエンジュに針金ハンガーが集まり出したら、産座も出来ぬ前に素早い「巣落し」。造園業者だろう。ついで?に見事に剪定もした。

 ややして、今度はこっちの欅に針金ハンガーが集められた。今どき針金ハンガーは少なかろうに、どこから集めてくるのか。そう思って見ていれば、またも「巣落し」で、ついでに欅も丸ハダカの剪定。いずれも産卵前の素早い撤去。見ていると目下は三度目の巣作り中。疥癬?がうつったか、♂カラスの翼もボロボロになってきて、この番カラスが飛んでいると悲壮感が漂っている。

 3年前には雛が孵った。昨年はこの辺に「オナガ」が居付いて営巣しかけたが、このカラスが追い払った。うむ、コヤツとは3年越しの付き合いか。佐藤春夫邸の長い歴史を探ったが、このカラスにも物語はある。今朝も5時に彼らの哀しげな啼き声が響き渡って眼が覚めた。吉原の都都逸じゃないが「三千世界のカラスを殺し~ぬしと朝寝がしてみたい」。写真下の右が羽抜け♀カラス。

anokarasu2_1.jpg


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