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佐高信『自分を売る男、猪瀬直樹』 [『ミカドの肖像』]

satakainose_1.jpg 副題は「小泉純一郎に取り入り、石原慎太郎にも・・・」。帯コピーは「石原慎太郎の小役人にはまかせられない」。(七つ森書館、2012年12月10日刊)

 正月読書用に年末に文庫本・新書をまとめ買い。新宿「ベローチェ」でコーヒー飲みつつ同書を開いたら、そのまま一気読了。全編、猪瀬直樹の正体を暴くかの、腹に何やら含んだ告発書。猪瀬批判を書けば、彼から内容証明郵便が届き、ペンの議論を司法へ持ち込むかの恫喝、さらに上司や企業トップに「あいつには書かせないでよぅ」の電話をいれるのが彼の常套手段とか。おぉ、怖い・怖い。ゆえにここでは同書の目次のみを紹介。目次から内容を察していただこう。

 <第一章 自分を売る男、猪瀬直樹> 「自分」を売るジャーナリスト/棄てる程度の思想しか持ち合わせていない/子分にしかなれない人間/石原以上に「暴」に走る/言葉の力を棄てている/自己顕示欲の塊/苦労人が成り上がると・・・/出発点のない人

 <第二章 目立ちたがり屋のエセ改革者> 背伸びしたゴマスリ小僧/ベスト・ノンフィクションには入れられない/自慢話以外の話を聞いたことがない/せめてミミズから人間に昇格してほしい/死ななきゃなおらないシアワセ者/自分に都合の悪いことは答えない/人間の七面鳥性を教えてくれる/あなたはエライんだよと言ってあげようか/ミョウバン直樹という筆名を進呈しよう/持ち上げればどこまでも登っていく俗物/猪瀬と小泉の二人はエセ改革者にすぎない/「コイズミカイカクバンザーイ」がただ一つのお題目/権力に対してイエスという“石原ヒットラー”の手下/虚名と無責任のマグマ/「禁忌」に挑むジャーナリストではない

 まぁ、エラい本、トンでもない本を読んでしまったと後悔しきり。あぁ、これが今後の都政をお任せする都知事様のお姿とは。ホントかいなぁ。猪瀬直樹は新知事就任記者会見で、記者に逆質問、「『ミカドの肖像』を読んだか?」そして諒解の口癖「オーケー」と言ったそうな。(「YAHOO!」や「産経ニュース」サイトより)。あたしは都知事担当記者じゃないが、今後の都政を託すゆえに『ミカドの肖像』を拝読することにした。

 『ミカドの肖像』を読み進むに従って、猪瀬新知事が記者らに同著を読んだかと逆質の際に、記者らは「佐高信の『自分を売る男、猪瀬直樹』を、本田靖春の遺著『我、拗ね者として生涯を閉ず』を、櫻井よしこ著『改革の虚像~裏切りの道路公団民営化』(※新潮文庫『権力の道化』を改題)を読みました」と応えるべきじゃないかと思った。


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