ちゃんぽんと馬琴巡りに落葉舞ひ [新宿発ポタリング]
自転車散歩中に神宮の杜ん中で隠れ建つような「水明亭」を見つけた。後日、かかぁと大江戸線「国立競技場前」下車で同店名物「長崎ちゃんぽん」「皿うどん」を食い、「いちょう祭り」へ。屋台で立ち食いし、お土産各種を購って見事な銀杏並木を散歩した。
この辺はお気に入り自転車コースゆえ、先日も水明亭で「長崎ちゃんぽん」を食った。同店創業は60年前とか。神宮野球場がGHQ接収を解除されたのが昭和27年。その頃なのだろう。その年は永井荷風74歳で、浅草ロック座の踊り子らと某所で秘儀映画を愉しんだ秋に文化勲章授章。東京散歩の達人風タモリはテレビ番組「ブラタモリ」で水明亭を訪ねるなどしているが、当時の彼は福岡の少年で上京20年も前のこと。水明亭は49年前の東京オリンピックで競泳選手らに食事を提供とか。
ちゃんぽんを食った後は、近くの蕎麦チェーン店「日高屋」脇の「滝沢馬琴終焉の地」史跡看板を見て、早や冬木立の銀杏並木から青山通り横断で、青山墓地の真ん中を突っ切った。そこから右は麻布、青山方面。左は六本木方面。
昔はバイクでよく通った六本木ヒルズ辺りへ走った。久し振りの同界隈は様変わり。お上りさんみたいにキョロキョロしつつ、「テレビ朝日」でお天気中継をやる「毛利庭園」などを見て、六本木トンネル経由で帰還。
江戸末期の馬琴が亡くなったのが嘉永元年(1848)、明治維新の雇われ外国人らが眠る青山墓地、GHQ接収解除頃に開業の「水明亭」、神宮球場と国立競技場、そして六本木ヒルズ。約165年を走りまわったことになる。東京を自転車で走るって愉しいねぇ。
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