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桃割れて花芯も疼く四手辛夷 [花と昆虫]

sidekobusi1_1.jpg 桃割れ:江戸時代後期より十代の娘が結った髪型・左右に髪を分けて鬢を膨らませる。

 花芯:瀬戸内寂聴が昔、同題の小説を書いた。子宮作家と揶揄されてひと時文壇から干された。

 四手辛夷:シテコブシ。準絶滅危惧種。別称は紅辛夷、姫辛夷、田内桜。「四手」は玉串や注連縄に垂らす紙。花弁が四手のように縮れ気味にビラビラ風に開く。きっとソメイヨシノ開花前に咲きだすだろう。

 生真面目なあたしとしては、ちょっとエロチックな句になってしまった。今日は「春一番」が吹くとか。


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