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江戸っ子は白いタンポポ見て魂げ [花と昆虫]

sirobanatanpopo1_1.jpg 北斎の「ベロ藍」の次は「白」。花々が一斉に咲く春爛漫ゆえ、犬散歩(戸山公園)にカメラを持参した。咲いている花を次々に撮り調べ、知らぬ野草名を十ばかり知った。身近な足許のことなのに、この歳なのに知らぬことばっかり。

 まずは「エッ、白いタンポポかよ」と驚いた。四つ咲いていた。調べれば「シロバナタンポポ(白花蒲公英)」。日本在来種。子供の頃から、タンポポと云えば黄色タンポポ。大人になってから、それは外来種の「セイヨウタンポポ」で、総苞片が反り返っていないのが日本在来種「ニホンタンポポ(カントウタンポポ)」と知った。鳥撮りに行った郊外公園で「二ホンタンポポ保護域」なる囲いがあった。日本在来種は保護育成される希少種らしい。

nippontanpop1_1.jpg 九州や中国地方でタンポポと云えば、この「シロバナタンポポ」のことらしい。関東は、ここ新宿・戸山公園になぜに「シロバナタンポポ」が四つ咲いていたのだろうか。ここに根付いたには、如何なる経緯があってのことだろう。日本在来種なら「ここでもっと増殖しておくれ」と願いつつ周囲をよく見れば、総苞片が反っていない「二ホンタンポポ」(写真左)もあるではないか。

 シロバナタンポポ発見をはじめ、様々な野草を覚えて、その日はなんだかとても愉しい気分になった。だが何ということでしょうか。二日後の犬散歩で同ポイントに行けば、その跡形まったくなし。誰かが根こそぎ採り去ったのだろうか。あぁ、思わずそこにへたり込んでしまった。


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