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今年こそ子育て成るや烏の巣 [私の探鳥記]

karasu1_1.jpg 毎年、巣を作る度に「巣落とし」されるカラス。昨年は営巣する辺りの欅の木々の枝をことごとく切り落された。かくも毎年繰り広げられる人とカラスの闘い。だがヤツラは決して懲りぬ。めげぬ。

 今年も何処からか「針金カラーハンガー」を集め出した。今どき「針金ハンガー」を使うお宅も少ないだろうに、何処から運んで来るや。昨年枝打ちされ、新しい枝と葉が伸び始めた天辺下での営巣。また「巣落とし」されようと思っていたが~。

 今年のカラスは実に賢く巧妙だった。木の下から見上げて、巣が見えぬ絶妙の位置。とりわけ感心は、春の枝葉の茂り具合に準じた巣作りペースで、巣が完成するに従って、巣は見事に隠された。同時に抱卵か。慌ただしく巣作りしていた二羽のカラスは、ぷつっと姿を消した。もうカラスに注意する人は誰もいない・・・。

 だがマンション七階から見下ろすあたしの眼は誤魔化せぬ。強風が吹いて若い枝葉が揺れ流れた瞬間に望遠レンズのシャッターを切った。針金ハンガーや太い枝に支えられた上に、鉢状の見事な産座が出来てい、♀らしきカラスが籠っていた。ブルーの瞬膜と嘴(写真)、また尾羽を突き出したカットが撮れた。

 カラスは嫌いも、あたしは町(行政)にチクらぬゆえに、今年のカラスはなんとか無事に孵化・子育てに至るやもしれん。巣の周りの枝葉はますます繁ろう。強風で枝葉がよほど大きく揺れ流れぬ限り、あたしにも垣間見ることならず。問題はこれからの子育て時期に、親カラスが再び頻繁に餌運びをするだろうが、そこで如何に住民チョックが入らぬよう静かにコトを展開できるかだろう。


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