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連休は古本市から江戸の旅 [読書・言葉備忘録]

furuhoniti_1.jpg 隠居は毎日が休みゆえ、混雑するGWは家で過ごすが賢いだろう。さて、高田馬場の古本街でも歩きましょうか、いや、どこぞで古本市でもやっていないかしら。池袋西口広場で「古本市」開催中。そう、去年も行ったっけ。探していた小学館刊の日本古典文学全集の『洒落本・滑稽本・人情本』と、岩波書店刊の日本古典文学全集の『黄表紙・洒落本集』を500円と300円で入手。

 小学館刊には大田南畝が「馬糞中咲菖蒲」署名で書いた『甲駅新話』収録。新字体・現代語訳のみで落胆したが、早大図書館のデータベースで「原本」が公開されてい、全頁プリントアウト。他に山東京伝の三作、式亭三馬作などを収録。岩波書店刊には山東京伝『総籬』など収録。これも原本がデータベースで公開されてい、付き合わせて読むと愉しそう。

IMG_5631_1.JPG 江戸・明治初期の和綴じの超安三冊も入手。『開化日用・文證大成・下之巻』。原田道義編輯。ネット販売千円を200円で入手。江戸末期頃の文章例文集。これも国立国会図書館でデジタル公開されていた。二冊目は明治十三年刊『女子消息文範(上)』(東京書肆刊・小原燕子著)明治初期無検定教科書。ネット販売5000円なるも200円で入手。「何でこんない安いの」と訊けば「裏表紙がねぇからしょうがねぇんだ」の返事。これも「近代デジタルライブラリー」で公開されていた。

 三冊目は『児読古状揃証註』。天保四年刊の木版刷り和本。これは現在、復刻電子書籍で原本・現代語訳が出てい、その宣伝文に~「古文書初心者。江戸文化に触れたいかた、書道で草書体・変体仮名を勉強される方にお薦め」とあった。これも大学公開データがあって「画像を許可なく他に転載・使用は禁止」と囲い込んでいるが、原本1000円であたしも所蔵なり。

 勉強ばかりでは疲れるので、目の保養に「浮世絵」本を五冊4000円ほど購う。最後は部屋の壁に貼ろうと大判の江戸切絵図「大久保編」を700円で買った。貧乏隠居なりの愉しいゴールデンウィークになりそう。


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