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蟷螂の片手の思案我になく [週末大島暮し]

kamakiri_1.jpg 俳句って、いい遊びですね。お金使わずしばし没頭。下手こそ愉しいかも。下五が決まらない。歳時記をひもとけば「カマキリ(蟷螂)」でも、多くの有名俳人が詠んでいる。島で撮った写真を見つつ、あたしも駄句遊び。

 都会暮らしは隠居とて気ぜわしい。だが「のんびり」がモットーで、パソコンも持ち込まぬ島暮しでは、虫と遊ぶ心の余裕も生まれる。オイルスティンを塗ったベランダにカマキリが遊びに来た。前肢を出し、歩き出すかと思えど引っ込め、またそっと前に出して動こうとしない。

 何を考えているのだろう。春に孵化し冬前に卵を産んで死ぬらしい。短命なのに、そんなに優柔不断でいいのだろうか。そう思って、かかぁに言えば、こう返ってきた。

 「おまいさんがセッカチなんですよぅ。ここを建てるのだって、変なチラシに飛びついて勝手にコトを進めて。高い船賃、海ガ荒れれば船は出ず、物価は東京より高く、車は錆びる。陸続きのロッジだったらもっと気軽に通えたものを。せっかちを反省してよ」

 ちなみに竹芝~大島のジェット艇は往復15,740円。ANNの往復は2万数千円か。いつも二人連れだからその倍で、ガソリン・灯油・食費に加えてメンテナンス費用~。竹芝桟橋に向かう途中で眼にする格安海外ツアーの金額に、つい見入ってしまう。

 カマキリのメスはオスを食うそうだが、不便な離島にロッジを建ててしまったあたしは、かかぁにまだ食い殺されてはいない。もう残り少ない余生。カマキリのようにのんびり、大らかに生きて行きたい。


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