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伊豆大島で店・家を建てる [週末大島暮し]

osimaie_1.jpg 大島に通い出した平成3年頃の、伊豆大島の人口は1万2千人ほどで、今は8千3百人ほど。人口も観光客も減少中だが、今回の島暮しでは、三人の新たな島移住者にお会いした。島に新現象がおきているのかもしれない。それはさておき、移住に〝家〟は欠かせない。

 「伊豆大島ハワイ熱帯植物園」調べなどネット巡りをしていたら、伊豆大島に店・家を建てた手記本の新刊が二冊あった。まず最初に紹介は、今年10月刊の馬場仁氏による「自分の手で店をつくる」。同氏による「馬場自然農園」だったかのサイトは何度か拝見したことがある。氏はフジテレビ(河田町)の取材カメラマン8年を経て、36歳で大島移住。農業(養鶏)を生業にしつつ自宅をはじめ大小の家を作ってきて、今回は差木地の自宅脇に15坪のセルフビルドのカフェを240万円で作った。

 資材は主にヤフオクで調達。古民家の梁18本45,500円で落札し、落札額以上の輸送費。中古電柱は運賃込みで7万円。内装、厨房、オーディオ機器、テーブルなど次々にヤフオクで落札し、基礎工事から完成までの苦労が書かれていた。無事開店でハッピーエンドと思えば、2年を経て体調不良(腰痛)で休業。再開店に臨んで床下腐食でまた大工事。今は隔月営業とか。お洒落なカフェ「スペイキャスト」にぜひ訪ねてみたい。

 次は平成24年刊の奥井正雄氏の「終の棲家を建てる~伊豆大島、一七〇〇日の闘い」。58歳、貯蓄と年金を計算すれば78歳でホームレスになるの結果で、賃貸生活から〝終の棲家〟を建てると決意。予算2千万。房総、伊豆、九州、四国を調べて伊豆大島へ。最初は「岡田新開」で220坪600万円が決まりかけるも、他の人に渡ってしまう。差木地で329坪800万円で購入。

 ミサワホーム坪25万円の家が気に入るも、島での施工不可。著者は建築学科卒。同ホームのデザインを真似て自ら設計。島の建設会社の見積額に、資材の自己調達を決める。11ヶ月及ぶ完成までのドキュメント。結局、当初予算2千万が3千5百万。移住7年後に建築当時を振り返りつつの執筆。

 皆さん〝家〟作りに大変な苦労をされているが、あたしの場合は米国レイクタホでスキーをした際に借りたロッジを小スケール化した厚紙模型を作って、後は丸投げの安普請小屋(ロッジ)。横井也有『鶉衣』に~吉田の法師にとへば、冬はいかなる所にもすまる、あつき比(ころ)わるき住居はたへがたしとぞ、とあった。


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