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サンセットパームライン史 [週末大島暮し]

palmline1_1.jpg ロッジ前の大島西海岸「元町・長根浜~乳ヶ崎下・野田浜」にサンセットパームラインが走っている。片側が磯、反対側が防風林。海側にサイクリングロード併設。人家なく生活感のない美しい海岸ロード。

 同道の歴史を探った。まず昭和12年の「島の新聞」。~府は世界第二の人口を誇る大東京の六百万人の健康と行楽のため、昨年来六十八路線八百五十七粁(㎞)のハイキング道路の建設に着手中であったが、大島にも元町から乳ヶ崎に至る延長十粁のハイキング道路の工事に着手し、今秋までに完成の見込み。幅員二米乃至二米半、勾配は十分の一以内とし移動パノラマ式に雄大な自然美が眼前に展開するやう苦心が払はれている。ハイキングファンは勿論一般大衆にとっても好適の行楽地となる事が充分に期待し得られ、観光大島に又一つ名所が増えたわけである。

koujitocyu_1.jpg 大島循環道路開通が昭和38年。なんと、その26年前に開通。昭和初期のハイキングブームの反映、軍部による体力増進の意図もあったか。次に昭和60年刊の「航空写真で見る伊豆七島の海釣り」。詳細な航空海岸写真で釣りポイントを紹介。その写真集を元町から見てゆく。元町港待合室は屋根の連なりで、長根浜公園は出来たばかりで「浜の湯」は未だなく、御神火温泉の地は林。泉浜は垂直護岸だけでスロープ状護岸もトイレもない。アカッパゲは展望台なし。万立もスロープ護岸なし。ケイカイの我がロッジ辺りは防風林で四角く囲まれた畑(アヤメ科ワットソニアの栽培畑と聞いたことがある)。野田浜は駐車場が出来ているも護岸工事前。

 次に「大島町史」。~昭和62年に自転車専用帯も設けて拡幅整備。名称は公募で「サンセットパームライン」と名付けられた。(この時にヤシが植えられたのだろうか)夕日の眺望が素晴らしく、サイクリング利用者や観光客に親しまれている。

koujitocyu2_1.jpg 生活道路ではないから人家なく、交通車両も僅少。あたしが島通いを始めてからのロッジ辺りの同ラインの変化は~ 「ハマユウの丘」が出来たが、すぐに手入れなく藪と化した。その近くの防風林が大伐採されて塩工場ができた。「ケイカイ」も某年にコンクリ坂道+階段が出来ていた。そこから野田浜寄り絶壁が目下護岸工事中(写真上の坂道先が未完成。ここはどんな風になるのだろうか?)。その海は珍しく砂地。海まで下りられるように造られれば、秘密の海水浴ポイントになり、投げ釣りも釣果が期待できそう。

 一方、ロッジ前の防風林を山側に歩けば、当初はテニス民宿があってコートを拝借していたが、今はない。近くまで舗装路が伸びてきて人家も増えた。突き当り右側に新しいダイビングショップも出来ていた。忘れられたような地だったが、それなりに開発の手が忍び寄り、サンセットパームラインの自転車道もかなり老朽化した。


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