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マメガキとメジロとローズマリー [週末大島暮し]

kakine_1.jpg 島滞在中のこと。某氏がミニ柿の鈴なりの小枝を持ってきた。「メジロが群がっていた。食ったらちゃんと柿の味がした。食ってみろよ」。甘い柿。調子にのって食えば、渋いのに当たった。口を濯ぐなどエラい目にあった。「リュウキュウマメガキ」らしい。

 ガーデニングに凝った時期がある。某年、台風の塩害で全滅した。ロッジ前の三峰山も一夜にして枯れ山。この地でガーデニングは無理と諦めた。今秋はグミもクチナシも朽ちていた。

 先日、テレビで瀬戸内・離島のミカン農家を紹介していた。南斜面に見事に実ったミカン。塩害とは無縁の地と思いきや、塩害で全滅してゼロからやり直した当時の辛さを思い出して涙ぐんでいた。そうか、〝諦めちゃダメ〟ってことか。

 いまロッジの庭に残るのは垣根化したローズマリー、ソテツ2本、新宿の近所のオバさん連を招いた時に誰かが〝引き出物の苗〟を植え、今では6㍍を越える杉だけ。味気ない庭を見つつ「また庭作りを頑張ってみようか」とも思うが、西(季節風)の強いこの地ではやはり無理だろう。

 いま新宿の自宅ベランダに、大島のあの「マメガキ」が挿し木されている。根付くか、朽ちた実から芽が出るか。ひょっとしてうまく育って秋に柿が実れば大島のようにメジロが集うかもしれない。

jitakumejiro_1.jpg 新宿にメジロ? 意外に多いんです。7Fベランダで早春に咲くローズマリーにメジロが遊びに来る。それでは蜜が足りなかろうと、半切りミカンを串刺しすれば幾羽も遊びに来る。窓越しだが2㍍先で戯れるメジロを日々愉しんで4年。メジロらがパタッと姿を消すと辺りは春爛漫。新宿御苑の寒桜にメジロが群れる。

 昨年、新宿西口の雑踏の歩道にメジロの死骸があった。都市にメジロが殖えている証拠だろう。島のメジロは「シチトウメジロ」。新宿メジロとは種が違うが、大島ロッジと自宅のローズマリーは同じ挿し木で殖えたもの。ベランダには明日葉も育っている。「マメガキ」も根付いてくれたら島と新宿の絆がまたひとつ増えるのだが~。


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