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鶉衣1:『鶉衣』に至る辨 [鶉衣・方丈記他]

iwanamiyuuya_1.jpg 昨年、山東京伝の黄表紙『江戸生艶気蒲焼』、大田南畝の?洒落本『甲驛新話』の筆写・解読+挿絵模写〝遊び〟をした。さて、次は何にトライしようかと思った。某日ふと自身ブログの閲覧を覗けば「也有翁剃髪の弁かく語り」が閲覧されていた。「そうか、横井也有『鶉衣』の筆写・解読〝遊び〟が面白そうだ」と膝を叩いた。

 幸い「早稲田大学古典籍データベース」に横井也有『鶉衣』(坪内逍遥旧蔵)が公開されていた。前篇・後編・続編・拾遺の全四冊で尾陽・東壁堂蔵。巻末に名古屋本町通七丁目、永楽屋東四朗、日本橋出店がクレジット。毛筆に違いはなかろうが、ボールペンのような版木文字。現存する『鶉衣』はほとんどが写本らしいが、これは誰がどんな筆で書き、またどう彫ったかも気になるところ。

 手元に岩波書店刊「日本古典文学大系」の『近世俳句俳文集』(麻生磯次校注の『鶉衣』収録)あり。岩波文庫の堀切実校注『鶉衣』(上下)も販売されていた。司馬遼太郎による『鶉衣』(抄)の現代語訳収録の河出書房新社刊『日本の古典/蕪村・良寛・一茶』が図書館にあり。教材が揃っている。

 かくして昨年の『江戸生艶気蒲焼』『甲驛新話』に次いで、今年は『鶉衣』のくずし字筆写と解読遊びにトライ。全編は無理だろうから前編のみ。いや、隠居遊びだ。お気に入りの項のみトライが気軽でいいだろう。

 だが残念ながら『鶉衣』は文字だけ。ビジュアル遊びをどうするか。まずは岩波文庫『鶉衣』表紙にあった本人直筆の自画像と歌を模写。歌は「世をのがれたる前津の庵に老の春をむかへて門に見る松やむかしの友ふたり」。空間をたっぷりとって小さな文字と自画像。閑寂感が漂う俳画だが、ここは文字も絵も大きくしたアレンジ模写。まずは横井也有『鶉衣』のはじまり・はじま~りの辨。


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