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アニメ背景画のリアルさに驚く [スケッチ・美術系]

ikedakimono2_1.jpg 池田満寿夫の人物デッサンの「抽象と写実の中間按配がいいなぁ」と思い、「絵は写真ではないから抽象化する力が必要」などの言葉に感心した後のこと。アニメ好きではないあたしが、ふとテレビで見たアニメ『おおかみこどもの雨と雪』、昨夜放映の『時をかける少女』(共に細田守監督)のアニメ背景画に釘付けになった。とくに前者の背景画の見事なこと。

 多分あれはガッシュ(不透明水彩、ポスターカラー)で描くのだろう。森は木々の葉の一枚一枚までを描く緻密さ。アニメ制作スタッフの皆さんは、そうした絵を日々描いているらしい。時間に追われぬ仕事ならば、彼らは美術館で展示されるス-パーリアルの写実画も描けそうな気がした。

 調べてみると、今のアニメ背景画は写真をデジタル加工したり、3DCGやフォトショップを駆使したりしているそうな。それでも背景画を担う方々の基礎はアナログ描写とか。ではどう描くか。

 「アニメ背景の描き方支援サイト」なるがあった。道具の使い方から描く要領が動画で紹介されていた。下絵から移すのに〝鉄筆〟を使うとか。またデジタル編もあって、これまた制作過程を動画で紹介。ご丁寧にもアニメ背景の制作会社まで紹介されていた。

 改めて、自分が描きたい絵について考えた。ブログの写真に飽き・倦んで絵を描き始めたってことは、アニメ背景画のような写真っぽい(写実的)な絵ではないような気がする。絵は風景スケッチから始めたが、それには余り魅力を感じない。

 絵を描き始めて約三か月。基礎もないくせに、生意気にも早くも〝自分流〟とやらを探し出している。風景スケッチでもなく、写実的でもない方向で、隠居の道楽なりに納得して愉しめる絵とは、どんな絵なのだろうか。

 それはさておき、今回の絵は前回に続き着物女性の二枚目。まず黄系水彩でデッサン。乾いてから、前回失敗した万年筆(墨インク)で〝早描き〟をしてみた。今度はペンが走った。走った理由の一つは、吸収力強い画用紙の上に水彩を塗ると、それが被膜になってインクの滑りが良くなったため。描けば、そんなことも覚えるんですね。


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