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モネ画集からお勉強メモ [スケッチ・美術系]

monet5_1.jpg タッシェン・ビッグアートシリーズ「クロード・モネ」。著者:カリン・ザークナー=デュヒティンクより、これはと思った自分流咀嚼メモ。

●ドラクロワは影に補色を呈して対象を強調した。印象派は影を単なる暗い面とせずに、補色の多様な諧調を含むとした。●印象派は浮世絵から平面性と肉づけの放棄を学んだ。さらに大胆な構図、部分的構図も学んだ。日常的主題、同一モチーフの連作も吸収して革新を進化させた。

●鉄道旅行記に「乗客は迅速な連続、風景に細部を求めず全体を求める」の記述あり。これ、すなわち印象派の心。●ドガの踊り子、モネの多数連作は、風景の瞬間的な移ろいの印象とその連続性や特徴的個性の表現。

●短い筆触が、水の流れを表わした。これら筆触と面状の彩色部分とのコントラストが効果的。●モネに静物画は少ないが「ひまわり」の絵は、その自由奔放さによってゴッホに感銘を与えた。●絵具は従来より多く白を混ぜて明るくなった。

●モネは写真を見てロンドン国会議事堂を描いたと非難された。事実モネは写真を記憶補助として使った。彼は「それは問題ではない。私は実景を見ても酷い絵しか描けぬ多数画家を知っている。重要なのは結果だ」と言った。モネ自邸には写真用暗室もあった。

●晩年のモネは「私にとってモチーフそのものは重要ではなく、私が表現したいのは私とモチーフとの間で展開されるもの」と言った。自然主義的な現実再現ではなく、モチーフの前に立った時の主観的感覚と記憶がテーマになったと言った。●モネは睡蓮の絵で、伝統的な絵画概念を完全に打破。その抽象的・表現主義的な描法は20世紀の現代絵画に影響を与えた。

 カット絵は画集掲載の「モネの白黒写真」から「ペンによるデッサン十少し彩色」。この手は神奈川県立歴史博物館「没後100年 五姓田義松展」を観て得た?。


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