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食い残しユリネひとつの花盛り [花と昆虫]

kooniyuri6_1.jpg ユリは夏の季語。好きな句は「うつむいて何を思案の百合の花」(子規)、「胸を病む人を似せてや百合の花」(也有)。

 この春、スーパーで食用「ユリネ」を買った。二つ入りパックで、一つを食い、一つを植えた。その球根から三本の茎が伸び、今まさに爛漫。食用ユリは「コオニユリ」らしい。一本に八つ・九つの蕾ができ、下の蕾から順に開花中。ユリネ一株から二十五ほどの花が咲くことになる。蕾も花も下向きで、好きな句とあげた子規、也有の句は、そんな特徴を捉えた句になっている。

 「ユリネ」には思い出がある。二十歳の時の「東京オリンピック」で、東京がうるせぇってんで友人と伊豆に遊びに行った。学生の貧乏旅行で、田舎育ちの友人が腹減ったぁと「ユリネ」を掘り出した。ユリを見ると、あの頃を思い出す。


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