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モディリアーニの首、永井龍雲 [スケッチ・美術系]

ryuun1_1.jpg 細く長い首ならばモディリアーニだと検索すれば、YouTube『モジリアーニの絵のようなシュールな女の存在』がひっかかった。永井龍雲のアルバム『カトレア』(1994)収録曲。オフィシャルかファンが作ったかはわからぬが、モディリアーニの絵が次々に入れ替わって、あの龍雲の伸びやかな歌声が流れていた。

 永井龍雲のデビュー時は「ポニーキャニオン」で、小生は同社プロモーションペーパーの編集・執筆をしていたから、彼の原稿を随分と書いた。彼の出身地・博多まで取材に行ったとも記憶する。

 デビュー曲は『想い』で21歳か。小生30代半ば。彼のオフィシャルサイトを拝見したら、ちょっといい彼のエッセーが掲載されていたので、以下、簡単に紹介する。

 海外の大学に留学中の娘2人が夏の帰省中(龍雲は福岡出身も沖縄在住)。日本状況に疎い彼女らに、彼はテレビを観つつ「この首相を守るためにみんなで苦しい嘘をついているんだよ」と説明。そして留学先へ戻る彼女らを成田まで見送る。

 まず那覇空港で〝良くない人〟が、前沖縄知事の県民葬出席で来沖の混雑に遭遇。長女がiPhoneでその人を撮ろうと前に出たら、握手の手が差し出されて思わず「こんにちは」と握手。それを喜ぶ娘の姿に「邪心なく素直な良い子に育ってくれた我が子よ」と彼は記す。そして成田へ。それまではしゃいでいたが、ゲートに入る瞬間に三人の眼に別れの涙。「こんな親子の夏はいつまで続くのだろうか」と締め括っていた。

 小生が知っている龍雲は20代前半で「あの龍雲が大学生の二人の娘の、いいお父さんをしている」、「おぉ、今年でデビュー40周年」かとしばし感慨。写真を見ればデビュー当初のアフロヘアではないも、あの頃に音楽評論家・三橋一夫さんからいただい原稿に「(あの声は)神様からの授かり物です」と記されていた喉は、今も健在だった。「首の構造・筋肉のお勉強~細く長い首~モディリアーニ~永井龍雲」と辿り着いたお話でした。

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