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養生に無頓着が老後のツケになる(13) [貝原益軒「養生訓」]

oyosonohito_1.jpg凡の人、生れ付たる天年は、おほくは長し。天年をみじかく生れ付たる人はまれなり。生れ付て元気さかんにして、身つよき人も、養生の術をしらず。朝夕元気をそこなひ、日夜精力をへらせば、生れ付たる其年をたもたずして、早世する人世に多し。又、天性は甚虚弱にして、多病なれど、多病なる故に、つゝしみおそれて保養すれば、かへつて長生する人、是又、世にあり。此二ッは、世間眼前に多く見る所なれば、うたがふべからず。慾を恣にして、身をうしなふは、たとへば刀を以て自害するに同じ。早きとおそきとのかはりはあれど、身を害する事は同じ。

<私注>★今回筆写は、読み易いように句読点をつけてみた。貝原夫妻は共に「蒲柳の質」。外で元気に遊ぶ子ではなかった。そんな益軒さんは、幼な妻の健康を気遣ってきた。「多病なる故、慎み恐れて保養すれば」で、晩年は夫妻で福岡~京都(片道1日8時間30㎞として約22日間)への旅も楽しむ健康を得た。

<爺懺悔> 小生は若い時分から無理をしてきた。高2から社会人山岳会でシゴかれた。丹沢の河原で体重半分ほどの石をザックに詰めての「ボッカ訓練」。眠ずに歩き続ける「カモシカ山行」。厳冬期「南アルプス縦走」。草鞋を履きザイルワークの「沢登り」。富士山「滑落停止訓練」等々。背骨にザックダコができ、大人になっても消えなかった。加えて猫背の居職。四十路からギックリ腰。ヘビースモーカー。毎夜呑み歩く生活。老いて、それらのツケだろう高血圧、痛風2度、さらに「脊柱狭窄症」。「慾を恣にするは自刃と同じ」はキツイ言葉です。皆様、ご自愛下さい。

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