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隠居して小屋も身体も老い次第 [週末大島暮し]

heyanai_1.jpg 春や秋の大島暮しは、ベランダの自作長ベンチに寝転びつつの読書が好きだった。眼で活字、耳でウグイスらの囀りを愉しむ至福の時~。

 だが今回は天候不順。ベランダに出る気もなく部屋ン中の生活。何をしているかと言えば「東京での隠居生活」と同じように暮らしていた。テレビを少し観て、読書し、島に来る前まで続けていた貝原益軒『養生訓』筆写でくずし字お勉強の再開です。

 「身越(を)堂(た)もち、生越(を)養ふ耳(に)、一字能(の)至れ留(る)要訣あり。是を行へ者(ば)、生命越(を)長くた毛(も)ち天(て)病那(な)し~」

 5年前に「新宿歴史博物館」での「古文書講座」受講を経て独自の勉強へ。大好きだった山東京伝や大田南畝らの江戸原本を読み筆写。挿絵を模写したら、絵も描きたくなって3年前に新宿御苑で初スケッチ。

simaben1_1.jpg 江戸原本の読書と筆写、そしてスケッチ共に、当初は戸惑い四苦八苦。飽きっぽい質だがよく続いて、それらが生活の一部に定着している。大島暮しも27年で、今回は完全隠居で初の長期13日滞在。そんな隠居暮しが、そのまま大島暮しへ移行。「週末大島暮し」から「大島〝生活〟」へ移行~。

 だが人生ままならぬ。そんな時期をようやく迎えれば、小屋も身体もボロボロ。防風林がなくなって海一望も、冬の西風がロッジを揺らす。昨今の夏の酷暑も堪え難く、定住へ至らず。やがてロッジも我が身も終焉が自明。

 13日滞在で、東京の生活がそのまま大島の生活へ。ウォーキングは新宿雑踏から海沿いの道。内風呂から露天温泉へ。これは素晴らしいも、庭の手入れや小屋メンテナンスに身体が辛くなった。やがては後期高齢者の車運転。我が書棚代わりに利用の新宿図書館(区内7館)と離れるも淋しい。

 それでも13日滞在で〝生活〟すれば、「大島暮しに幕を下ろす(友人に託す)」前に、今度は春と秋に「各一ヶ月間の生活(ミニ定住)」の真似事もしてみようかと思っている。

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