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平成を振り返る(4) [政経お勉強]

anposaiketu3_1.jpg 平成24(2012)、12月に第二次安倍内閣、民主党の体たらく。首相は幼児性っぽく「アベノミクス」(金融・財政・構造の各改革)や右翼団体から借用の「美しい国」と嘘っぽいパフォーマンスばかりが見え透いた。「日本を取り戻す」も、トランプ「自国ファースト」に通じる。黒田日銀総裁の「異次元の金融緩和」も怪しく、株価は上がるほどに実態経済とかけ離れて、利ザヤを稼ぐ海外からの「電子金融空間」の仕業と読み取れた。

 小生:平成27年(2015)頃にリタイア(隠居)した。ブログは「鳥撮り」から「鶉衣・方丈記」くずし字筆写、スケッチ開始、青山霊園外人墓地(明治のお雇い外国人)24名の経歴調べ、広重「狂歌入東海道」(全56枚)の狂歌判読・解釈、千駄ヶ谷物語(59回)、朱子学儒学のお勉強(35回)、寛政5年「和田戸山御成記と現戸山公園比較」(24回)、ジャポニスム(22回)、司馬江漢(23回)、牛込シリーズ(43回)などの隠居遊びの場に化した。

 この機会に、平成27年ブログを見直して驚いた。横井也有『鶉衣』のくすし字筆写の合間に、なんと『資本主義の終焉と歴史の危機』の読書メモをアップ。迂闊にも6年を経て再度購読だった。

 平成27年(2015)、9月「戦争が出来る国へ=安全保障関連法」可決。参議院本会議の強行採決風景をテレビで観て、藤田嗣治の戦争画がダブって、こんな絵をブログアップしていた。アーミテージがほくそ笑み、ヒゲの隊長こと佐藤議員が詰め寄る野党議員を蹴散らしていた。(絵は当時ブログ挿絵)

 平成28年(2016)、嘘つき首相の支持率は相変わらず高く、英国は国民投票でEU離脱で後悔し、11月のトランプ大統領が誕生、小池都知事の裏の顔~。ポピュリズム、保守主義、格差拡大が世界を席巻・浸透。どれもが民主主義(国民投票)の結果とは容認し難いも、それが現実とも認識を強いられた。

 平成29年(2017)、明恵夫人が名誉校長だった森友学園への公有地払い下げ、公文書偽造を強いられた役人の自殺。首相お友達・加計理事長への獣医学部新設の便宜~モリカケ問題。平気でシラ~ッと嘘をつく我が国の総理は、その後に「アベノマスク」や『うちで踊ろう』コラボに動画アップなどの失笑失策に加え、「桜を見る会」がダメ押しでやっと支持率低下、塩梅が悪くなれば得意の病気辞任。

 平成31年(2019・令和元年)。令和2年(2020)に「令和おじさん」こと菅内閣発へ。コロナ対策の後手後手、モグモグ会見などで就任当時の高支持率も一気低下で不支持率が上まった。新自由主義のワイングラス重ねての「トリクルダウン」は起らず、富は一部集中で格差は拡大するばかり。格差拡大が民主儀をも破壊する姿をトランプ再選挙で露呈されていた。加えて米中対立、プーチン独裁、民主化弾圧の中国、収束せぬコロナ感染~。相変わらずスッキリせぬ日々が続いている。

 『資本主義と民主主義の終焉』の最後は「資本主義は終焉しても、民主主義は終わらせてはいけない」と結ばれているが、民主主義の怖さ=大衆の愚かさを警告したのはスペイン内戦(1936~1939)前のオルテガ・イ・ガセット『大衆の反逆』(1930年刊)だった。ヒトラーでさえ選挙で多数議席を獲得しての独裁だった。同書では大衆=慢心しきったお坊ちゃまと分析されていた。次にそこを読んでみる。

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