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島ロッジ1年放置の無残かな〈2017‐3〉 [週末大島暮し]

lifeline1_1.jpg 大島のボロ小屋を1年間放置すれば、尋常であるワケがない。庭の雑草繁茂は覚悟だが、まずは「あぁ、水が出ねぇ」。役場に電話をする。「検査をしたら漏水疑惑で元栓を閉じてあります」。次にプロパンも出ぬ。これも「長期留守のために定期点検が出来ず止めています」。

 次に「トイレの水の塩梅も良くない」。プロパン調整を終えたS青年が「ちょっと見てあげよう」。仕事外の親切に、かかぁと共に感涙す。この時点で水道漏水はトイレの垂れ流しが原因かと判断した。

 そこに「おぉ、久し振りに来たかぁ」とM氏。「草刈機の2サイクル燃料はこれを使ってくれ」とポリタンク。かくも皆さんの親切に支えられての島暮しです。

 翌日、家裏で水音がする。裏へ回って腰を抜かした。石油給湯器の裏側下部の水道菅とのジョイント部が腐食し、そこから水がジャージャーと勢いよく洩れ流れているじゃないか。慌てて「水道元栓(量水器)」を止めた。

 これは昨日、役場の方が雑草に埋もれていた元栓を操作するのを見ていて出来たこと。そして役場の方が教えてくれた近所の業者さんへ電話。やっとN氏の会社が電話に出てくれた。「どんな具合か夕方に見て、明日直してあげよう」。

 それからは水なし生活。風呂場に溜めた水をバケツに汲んでのトイレ流し。あぁ、被災地のライフライン崩壊の辛い生活一端を知ったり、です。翌日、水道N氏が石油給湯器の水漏れを修理し、トイレも応急処理。これでやっと湯が出た、風呂に入れた。

 そこに再びM氏登場。再びトイレを調整。おぉ、何と云うことでしょう。勢い良くジャーと水が流れでピタッと止まる。こんなに歯切れの良い水洗トイレは久し振り。島で生活するには、こうした技術と経験がなければ生きては行けない。都会暮らしの軟弱さ痛感です。

 そして、いよいよ草刈り。不安と緊張でリコイルロープを引く。「おぉ、な・なんだ!一発始動だ」。これは前回の島暮しでMK商会さんに〝上手な仕舞い方〟を教わった結果だろう。腰痛ベルトを締めて、腰まで伸びた雑草と格闘開始です。その姿を見た水道N氏が笑ったね。「貧乏老人の別荘持ちは地獄だねぇ、ふふっ」

 <メモ>1年間放置でもプロパン・水道・電気料金の請求書は毎月来る。電気はブレーカーを落とせばいいが、それが冷蔵庫の故障原因、また浄化槽ポンプ(ブロウ)は止めない方がいいのアドバイスで今までは電源は入れっぱなし。今回は思い切ってブレーカーを落として帰った。

 水道は26年目にして、役場で「別荘扱い」手続きで、使用時のみの請求になるのを知った。同じくプロパンも電話連絡で停止をしてもらえば、これまた使用時だけの請求になるらしい。今頃知っても、老いた身であと何回ロッジ通いができますでしょうか。

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