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「i~新聞記者ドキュメント~」を観て [政経お勉強]

sinbun_1.jpg 映画「新聞記者」の原案者・望月衣塑子を追った「i~新聞記者ドキュメント~」を観た。映画「新聞記者」を観て「同調圧力」と「内調」(内閣調査情報局関連7冊を読む)の勉強をさせていただいだ手前、同映画も観なければ~です。

 望月衣塑子著『新聞記者』(角川新書)も読んでいるが、構成・筆力の弱さか、映画ほどの訴求・説得力なく、小生は当時のブログで同書言及なしだった。それにしても昨今のマスコミ=忖度官僚と同じだなぁと思っていた。

 内閣に擦り寄る媒体社や関係者。内閣発表そのまま報じる大本営発表のような媒体。先日テレビ出演の前川喜平氏が「官僚は公僕ならぬ下僕になっちゃった」。マスコミも評論家・文化人?らも下僕になった方々の多いこと。

 官僚が下僕になったには、長期政権内閣が官僚人事権を握ったことによろうが、それだけではないだろう。バブル崩壊(1991~1993年)、就職氷河期(2000年前後の就職)の関係あるかと推測する。

 官僚の忖度人生の代表格がモリカケの佐川宣寿(当時理財局長)だろう。1957年生まれで、官僚になって約10年後にバブル崩壊。世間の荒波に揉まれるより忖度=下僕で生きる安泰に安堵したと推測する。

 一方、マスコミ前線は望月衣塑子(1975年生まれ)はじめ40代だろう。彼ら世代は就職氷河期を勝ち抜いてのマスコミ就職。勝ち組の優越感と安堵のなかでジャーナリストの本分を忘れたように推測する。部外者ゆえ、某社の某記者がこんな取材をして~なる具体例はまったく知らないのだが、飲めば会社の愚痴に花咲かせているフツーの会社員のような姿が浮かんでくる。

 小生は、会社員4年後からずっとフリー。初任給でラッシュアワーの通勤電車拒否でドロップハンドルの自転車を買った。また小生ら世代は学生運動、カルチャー系ドロップアウトあり。安定した生活より他に夢を求めた世代。その結果、不安定や苦難苦渋もたっぷりと体験してきた。

 さて映画です。「新聞記者」はフィクション加味で果敢に闘う記者の姿に映画館に大拍手が満ちたが、今回の「i~新聞記者ドキュメント~」上映後の観客は重く暗く肩を落とし、冷たい雨の街に消えて行った。日本の政治家、官僚、マスコミの不甲斐なさをトコトン観せられて、日本は「i」の声が届かず「もう日本、だめだぁ~」の落胆を再確認。言い換えれば「ドキュメンタリー」の勝利かも。ちなみに「報道の自由度ランキングは日本67位」とか。地球温暖化、原発、核兵器問題も米国追従で後進国に成り下がった。

 それでも先日の菅官房長官会見の「桜を見る会、シュレッダー問題」で、従来になく記者らの質問が矢継ぎ早に飛んでいて驚いた。来年の日本、ちょっとだけでも良い方向に歩み出しますようにと祈った。

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