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ツンツンと吃立する街・東京 [散歩日和]

tatutokai_1.jpg 「あぁ、夕陽が見たい」と思った。大島ロッジは東海岸沿(西向き)で、海に沈む夕陽が美しい。東京の我家は、西側にマンション隣接で西の空が見えない。「そうだ、都庁展望台へ行ってみよう」。

 新宿西口の高層ビル群を縫って都庁展望台へ。昼、晴天なり。西の彼方は「太陽光+眩しく白い空+雪の富士山」で〝白ボケ〟の遠望。写真も撮れなかった。南方向へ眼を移すと~。

 手前に「NTTドコモ塔」が聳え、その右奥に新・国立競技場。その向こうから東京湾まで超高層ビル群の吃立。華道の〝剣山〟のように、ツンツンと尖った感じ。不動産の再バブル、五輪後の日本経済凋落の噂も耳にしないでもない。

 タワーマンションに住み、超高層オフィスビルで働く人も多いのだろう。その裏に「東京一極集中(地方都市疲弊)」がある。例えば、かかぁが好きなテレビ番組「秘密のケンミンSHOW」出演者全員が各県出身者で東京暮らし。※24日の厚生労働省発表の今年の出生率−死亡数=自然増減数=マイナス51万人。まぁ1年間で、ほぼ鳥取県人口分が減少して行くってことらしい。

 すでに子供時分を東京で過ごした大人たちは少数派。子供時分の路地裏・縁日・盆踊り・ベーゴマやメンコに竹馬・空き地・行商の声~。みんな土の臭いがした。

 加えて今、都庁展望台にいる8割強は外国観光客だ。我がマンションの張り紙もハングル文字・中国語・英語併記。子供時分には思いもしなかった暮らしに「あぁ、長生きし過ぎたかなぁ」とも思う。

 時に「夕陽・夕焼け」が見たくなるのは、どこか、そんな郷愁と結びついているような気もした。「あぁ、夕陽が見たい」。

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