雀の子一茶絶倫此処に在り [新宿御苑の野鳥]
一昨日の新宿御苑でスズメの子も撮った。こちらも巣立ちしたばかりで、未だ口腔が黄色く頼りな気に餌を漁っていた。
鳥撮りを始める前のこと。巣鴨の本妙寺(振袖火事こと明暦の大火の供養塔や遠山の金さん、千葉周作のお墓がある)で、スズメの子を拾ったことがある。巣から落ちた子を拾ってはダメらしいのだが、拾って右往左往していたら若い坊さんがティシュに包んで親探しをしてくれた。これなら死んでも供養されるに違いなしと胸を撫で下ろした。
「われと来て遊べや親のない雀」は小林一茶。一茶は日記にいたした日に「夜五交合」などと記した。これは54歳で何度目かの結婚で30歳の嫁をもらった時のこと。羨むほどの性欲である。この辺の事が書かれた本を読んだ記憶があって、本棚を探したが見つからない。図書館で借りた本だったかも。同じく性交のあったらしき日に〇印をつけていたのが荷風さんの「断腸亭日乗」。
あたしは一昨日のめまい・冷汗後に、友人から借りた血圧計で測ったら200もあって驚愕した。フリー人生で健康診断も医者通いもしたことがなく、いたって健康と思っていただけに大ショック。昨日、仕事を済ませた夕方に近所の医者に行った。「そういう人が危ないんだ」と呆れられ、血圧を下げる薬を渡された。血と尿の検査提出。結果は1週間後。これからは一人前に成人病、いや老人病を抱えて生きて行くことになろう。寝起きに血圧を測ったら140-100だった。
カラスの子と野口雨情 [新宿御苑の野鳥]
梅雨ん中の晴日、久し振りに新宿御苑に行った。酷暑ゆえ御苑は今まで見たこともないほど閑散としていた。木の枝のカラスにレンズを向けたら、カラスの子だった。口腔の赤が初々しい。
野口雨情「七つの子」の♪可愛い七つの子があるからよ~だが、カラスは七つも卵は産まず、七歳を子と言うのも無理で、この詞はまさに虚構。同じく野口雨情「波浮の港」も想像で作った詞。♪波浮の港の夕焼け小焼け~だが、波浮港は南向きで夕焼けは見えない。さらに鵜も登場するが大島に鵜はいないと揶揄されているが、これはあたしの大島ロッジ前の磯に群れていて、偶然ながら間違いではない。野口雨情か中山晋平の本だった忘れたが、伊豆大島で大歓待されることになって「行ったこともなく作ってどうしましょ」と戸惑う記述があったかに記憶している。しかしこの歌で伊豆大島は一躍観光地になり、ビクターでも最初のヒット曲だったんじゃないかな。また野口雨情は先日ここで記した坪内逍遥の教えを受けていて(東京専門学校予科=現早大)で、あたしんチの辺りを闊歩していた時期もある。
★酷暑ん中の散歩で、帰宅後に気分が悪くなってウナってしまった。暑さにご用心。
桜散らしワカケホンセイインコ [新宿御苑の野鳥]
渡り前のアオジ [新宿御苑の野鳥]
老カラスとウォーキングの噺 [新宿御苑の野鳥]
大田眞也「カラスはホントに悪者か」、松田道生「カラスはなぜ東京が好きなのか」、安西英明「スズメの少子化、カラスのいじめ」などカラス本を読んでから、カラスも撮るようになった。「ヒクイナ」など珍しい鳥をアップすればアクセスは増えようが、あたしの鳥撮りは珍鳥狙いでもなく、ブログもアクセス狙いじゃないからカラスも登場する。で、このハシブトガラス(御苑28種目)は嘴や眉毛、嘴脇から長い白髪がはえている。老カラスとみれば、なにやら悟った風貌をしている。「人生、いや鳥生なんてこんなもんさ」と諦観しているような・・・。あたしも老いた。同じジジイ同士、妙に親しみを感じるカラスだ。
★カラスはウォーキングもポッピングもする。あたしは一時ウォーキングに凝って踵を痛めた。テレビのウォーキング番組では、中高年は転ばぬよう爪先を上げ踵から着地を・・・なんて言っている。あたしもそうして東京中を闊歩・疾駆していたら踵を痛めてしまった。先日、テレビで松岡修造が国立大(岡山大)のインテリランナー・小林祐梨子選手をクローズアップし、彼女が爪先着地&キックで太もも裏側の巨大に発達した筋肉を解説していた。
で、あたしも「爪先着地&キック」のウォーキングに切り替えた。爪先でキックしよう(と意識)すれば、その予備的動きで自然に着地前に指先が上がる。同時に爪先でキックするには体重を爪先近く、すなわち前方移動しておかなければならず、結果的に歩くということに意識的、積極的体制が得られる。むろん、これによって大地を踏みしめる感の確かさも増す。それで心持ち太もも裏側の筋肉も出来つつある。
ウォーキング好きの友人某社長も同じ症状で踵を痛めているが、メタボの全体重を踵にかける歩き方はお止めになったほうがよろしいようです。踵痛の方は、ぜひ爪先キック・ウォークを試みてはいかがでしょうか。テレビなどを見ていても医者らがこの辺のことに言及せぬのに、素人がこんな事をもっともらしく記していいのかしら・・・。(「足底けん膜炎」っちゅうそうだ)
追記:平成23年秋。爪先キック歩法から、今度は腰痛をかばいながら骨盤から前に出す歩き方に自然に変わり出している。これはあのモデルウォーク風で、全身で歩く感じになるからリズムが出る、速くなる。歩いていると腹筋、背筋、とりわけ体幹を使っている感がする。姿勢も良くなる。男のくせに腰を振っているようでみっともなくねぇか・・・とかかぁに後ろ姿を見てもらったが「腰を振るほどではない」で安心した。歳をとると足・腰・膝・踵などの痛みから、歩き方もさまざまに変化してくる。
カワセミの羽づくろい [新宿御苑の野鳥]
昨日の新宿御苑もカワセミ狙いの鳥撮りが大勢いた。4日前も同じで、あたしはカワセミより他の新たな鳥が撮りたいから、その場を離れて下の池に移った。そこにショーを終えた歌手が楽屋に引っ込むような感じで、カワセミがこっちの木陰に来て羽づくろいを始めた。そっくりかえった頭、180度後ろ向きになった頭…鳥ってぇのはカワセミに限らず首がクネクネとよく回る。
★昨日、アクセス累計5万越え。ブログ開設から約10ヶ月だから1ヶ月5千ってことか。ちなみに閲覧記事の第1位(509回)は「黒目川のヒクイナ」。2位が「肉置き豊かな女の太腿ほどの」。これはストーブの薪の話なんだが、艶っぽい話と思われたんでしょうね。そう、月刊文春にノーベル賞受賞の益川敏英さんがこんな事を書いていた。「考えごとで一番いいのが歩いている時と、山小屋で薪ストーブの炎を見ている時…」。あたしもよく歩き、薪ストーブ好きだが、ちっとも頭が良くならない。貧乏で首も回らねぇ。
桜とヒヨドリ [新宿御苑の野鳥]
ジュクのモズ [新宿御苑の野鳥]
「伊豆大島の鳥たち」から「新宿御苑の野鳥・26種目」のモズです。伊豆大島はロッジ暮しがあり、御苑は徒歩圏内。共にあたしにとっては特別なフィールドです。そこで新たな鳥を撮るてぇのはうれしいものです。くたばるまでに何種類まで撮ることができましょうや…。モズはすでに大島と小金井公園で撮っていますが「御苑にもモズがいたんだぁ~」とささやかな感動…。撮ったのは2月28日で、もっと近くまで寄りたかったが、奥の藪から老夫婦が手をつないで出てきてパッと飛び立った。眉斑が黒くないから♀かしら。ネット調べをすれば「平地や南方の温暖地ほど♀の占める割合が多い」とあった。どこで番(つがい)になり繁殖しているんだろう。写真のモズ前の丸い実は「モミジバスズカケノキ」のタネ。ちなみにモズは大阪府・府鳥で、東京都の鳥は「ユリカモメ」とか。季語は秋。御苑のモズは留鳥?北からの越冬組?
ムッ!御苑にキクイタダキ [新宿御苑の野鳥]
普段は家にこもりがちのかかぁが、珍しく自分から言った。「梅が見頃。御苑に散歩に行きましょ」。カメラ持参では一人で夢中になるから双眼鏡だけにした。そんな日に限って「いい鳥」に出会うもんだ。例の鳥の水飲み場でシジュウカラに混じって、なんとキクイタダキを見た。頭部黄色線をハッキリ見せてブルブルと水を浴びていた。翼の背はちょっとシジュウカラに似ていた。
「御苑にキクイタダキ。そんなバカなぁ」。あたしは昨年夏の富士五合目・奥庭荘で撮って、7月30日にブログアップしているが、あれは「山の鳥」だろう。信じ難い気持。見たのは幻かと思った。鳥たちは突然の人の気配(我々の)にパッと飛び散った。かかぁは左に飛んだジョウビタキを追った。あたしは右に飛んだキクイタダキを追った。水場辺りの小枝に忙しく戯れる姿に一瞬「小せぃ」と思った。日本最小の鳥。家に戻っても「そんなバカなぁ」と信じられず、試みにネット探索したら洗足池などの写真がアップされていた。
「あぁ、やはり間違いなかったんだ」と思ったが、鳥撮りは撮らなければ意に反すゆえ、今日のブログは写真なし。実は御苑で一瞬「ルリビタキ」も見たがその後に撮ること叶わずで、見たことを伏していた。いつかきっと撮りましょ。
早くも春模様…桜とメジロ [新宿御苑の野鳥]
かかぁが家にばかりいて、やがては歩けなくなっちまうといけねぇから無理やり御苑に引っ張り出した。「双眼鏡が良く見えねぇ」ってんで、あたしと同じNikonのsportstarに買い換えた。これは重いデジカメ+400㎜と併せての携帯だから、小さくて軽くて明るくてピントが瞬時に合うもの…と選んだベストチョイス。あたしはこれをポケットに忍ばせるようになって探鳥力が一気に倍加。新宿西口のビッグカメラで1万円也のお勧め品。そう、御苑は鳥相がかなり変わって早くも春模様。寒桜がチラホラ咲いて、メジロが花ん中に嘴を突っ込んで「旨い・旨い」と囀っている。水仙満開で白い絨毯、その下に黄色の福寿草も咲いている。今まで見なかったムクドリの群れがいて、ツグミも多い。季節の変わり目なんですね。バアさんと一緒に双眼鏡で木々を眺めていますってぇと、「何かいますか」とバードウォッチャーの方々が気軽に話かけてくる。最近はなんですねぇ、ご婦人一人のウォッチャーがずいぶんと多ございます。そうだ、青年ウォッチャーがこう言うんですよぅ。「ハチジョウツグミが出ているんですって。撮りましたか」。あたしは「ゲ・ゲッ」と驚いた。そんな話は聞いたことがない。どこからそんな噂が流れるんだろう。あたしは帰宅後、その噂がホントかをネット調べしてみたのだが…。
シメやシロハラと忍び逢い [新宿御苑の野鳥]
あたしが最も面白いと思う鳥撮り法は、観察窓や撮影ポイントに三脚を構えてジックリ撮るより、手持ちで忍び寄るようにして撮る方法だな。足音、気配を消し「飛び立ち距離」ギリギリに、または400㎜(EOSで640㎜相当)でそこそこの大きさで撮れる距離までの忍び寄り。 抱卵中や育雛中の野鳥に近づくのはご法度だが、自由な鳥に忍び寄るのは鳥との遊び、ゲーム感覚もあって面白い。迷彩衣装に身を包んで忍び寄りをしてみたいが、都心の公園でそこまでやれば変人だろうから、せめてネイチャーカラーの衣装で…と思っている。この写真(上がシメ、下がシロハラ)もそうして木漏れ日を浴びた時をシャッターチャンスとして撮ったもの。人眼を避け男女がそっと逢うのは「しのび逢い」。あたしの場合は、他の苑内散策者や鳥にも気付かれずの「忍び撮り」。さて、今日はどこで忍び撮りしましょうか…。
カワセミ・ショータイム [新宿御苑の野鳥]
一昨日、17日に御苑で撮ったのはエナガ、コゲラ、シメ、アオジ、シジュウガラ(群れで水浴び)、ツグミ、そしてカワセミ♂♀のショータイム。「新宿御苑楽しき哉」です。カカセミ専門の鳥撮り二人が朝から夕方まで小池に張り付いていて、あたしは午後から入苑で7種を撮ってからカワセミ狙いに加わった。何度もダイブをするのだが、なかなか餌が獲れない。冬で餌が少ないか、下手なのか…。「今度こそ獲れますように」と願いつつダイブを見守った。カワセミ専門派は「今日一日で千回以上もシャッターを切っちゃったぁ」と興奮。きっと素敵な写真がいっぱい撮れたかも。あたしは手持ち400ミリで「置きピン」も難しく、かろうじての「飛び」写真です。
私も見た…御苑のコゲラ [新宿御苑の野鳥]
「ねぇ、おまいさん」 「なんでぇ」 「わたしにも御苑のコゲラが見れますかねぇ」 「あぁ、誰にも簡単に見れるさ」 「だったら御苑に行きましょ」
ってんで、かかぁと御苑に行った。「さぁ、この辺から静かに歩いて耳を澄ませてごらん。ホラッ、小さなコツコツって音がするだろ。その辺りの木を探してご覧よ」 「あっ、いた・いた…」
川内博著「大都会を生きる野鳥たち」にこんな記述があった。…コゲラは都心にいるような野鳥ではなかったが、83年頃から都内に定着し始めた。これは東京の緑の<質的変化>によるものと思われる。コゲラは枯木や枯れ枝に巣穴を作るが、その枯木、枯れ枝が増えてきた。林が成熟したのと、さらには酸性雨の影響もあるかも知れぬ…。野鳥にはすっきり管理され過ぎた林より、枯木など多少の<無駄>も必要なようでございます。写真下コゲラ後頭部に、赤インキがにじんだように赤羽が認められる。
シメ観察・水呑みシーン [新宿御苑の野鳥]
初見写真は「押える」だけだが、次からは観察写真になる。これはシメの水呑みシーン。長いこと枝の上で警戒していたが、意を決して水呑み場に舞い降りた。水をゴクゴクという感じで呑むと、首を伸ばして流し込むポーズ。これを何度か繰り返して、どこぞへ飛んで行った。春になってしまえば北に渡ってしまうのだろうから、観察出来るのもあと数ヶ月…。観察すれば愛着が湧き、また来秋の渡りで逢える楽しみになる。大久保自宅の2軒隣のマンション地下駐車場天井に、またツバメが巣を作って子育てをするだろうか…。そんな楽しみが幾つも増えて、また明日生きる楽しみになってくる。鳥撮りの楽しみはかくも奥が深い。ちなみに図鑑「日本の野鳥」でシメは「幹」の旁が偏(「ひとがしら」に干)で、旁が鳥でシメ。ネット調べでは「旨」偏に「鳥」の旁でシメ。難しくて和名の意がわからない。
頭部がバフ色?のアトリ [新宿御苑の野鳥]
バックシャンのシジュウカラ [新宿御苑の野鳥]
鳥撮りを始める前の昨春のこと。御苑の桜を撮っていたらフレームにシジュウカラが入った。下から撮れば、喉から下尾筒に伸びる黒ネクタイ状が特徴で、太いが♂細いが♀と知った。鳥撮りを始めてからシジュウカラは下から前からより、後ろから背から見る方が美しいと気が付いた。彼らは12月に入ると、にわかに活発に動き出す。スズメのように地上に降りて群れで餌をついばむ光景も見かける。そんな群れのなかに意外にコゲラが交ることがある。だから「コゲラ撮り放題」はシジュウカラも撮り放題ってこと。野鳥は求め焦らずも、その季節が巡ってくればちゃんと撮れるってことを教えられた。そう、新宿大久保の自宅7Fから今年最初(元旦)に見たのもメジロとシジュウカラとスズメとヒヨドリ。都心暮しなのに意外に野鳥に囲まれて生活しているんですね。そんなことは鳥撮りを始めるまでまったく気付かずで、これまた不思議です。
千年も前に詠まれた…鵺(ヌエ) [新宿御苑の野鳥]
撮ったのは休園前の12月28日、茶室・翔天亭の裏辺りの藪ん中。アオジは秘かに「カサカサ」で、トラツグミは枯葉の上を「ガガーッ」と突っ走った音を発してはピタッと止まる感じだった。一瞬、ウズラかコジュケイかと思ったが、この腹の独特の黒斑模様は鵺(ぬえ)ことトラツグミに間違いなし。1200年も前の「万葉集」に悲しげな言葉の枕言葉「鵺鳥の」と遣われ、夜中の「ヒィー」と鳴く声が不気味だってんで、それから500年後「平家物語」で「鵺(ぬえ)」なる怪物にされた。さらに約700年後、鳥撮りを始めたばかりのオジさん、あたしが初めて見て・撮って「新宿御苑の林は奥が深い」と驚いた。トラツグミはスズメ目ツグミ科。夏は山、冬は平地の漂鳥。東京では冬鳥でしょう。ライフリスト102。「新宿御苑の野鳥」18種目。
今年の鳥撮り締めは「シメ」 [新宿御苑の野鳥]
耳を澄ませば…コゲラ三昧 [新宿御苑の野鳥]
「頑張る」のは好きじゃないが、新宿御苑は明日(29日)から休みだってんで日参相なった。あたしの鳥撮りは運動を兼ねているので、家から徒歩25分を歩き、朝9時の開苑同時に入った。結果はなんと10種の野鳥を撮影。苑内が閑散としてきたからか、探鳥能力が向上したか。
まずは「コゲラ」。実は一昨日も撮っていて、昨日は「コゲラ三昧」というほど再三撮った。耳を澄ませて小さな「コツコツ」という音を探れば、必ずと言っていいほどコゲラが居た。実は「新宿御苑の野鳥」シリーズをやろうと思ったキッカケが、11月19日にカメラを持たず双眼鏡だけの探鳥ウォークで「コゲラ」を見たからなんだ。あたしのコゲラ初見は7月12日の秦野・権現山だが、新宿御苑で「コゲラ見放題」にかなり感激した。随時アップしていくが「シメ」も「トラツグミ」も「アオジ」も撮ったぞぉ~!
ライフリスト100種目…シロハラ [新宿御苑の野鳥]
年末の新宿御苑はさすがに閑散としていた。「母と子の森」で念願のコゲラなどを撮り、南側を一周してプラタナス並木から玉藻池への小径をひとり歩く。静謐の森に小さな「カサカサ」という枯葉の音。眼を凝らすとシロハラが枯葉の下をあさっていた。他の人が誰も歩いていなかったからこそ気付いたと言えましょう。スズメ目ツグミ科の冬鳥。黄色のアイリング。下嘴も黄色っぽく、足は肉色。
先日のこと、番組名は失念したがネイチャー系テレビ番組で「時に眼を閉じ耳を澄ませてみましょう」と言っていた。コゲラもまた耳を澄ませて「コツコツ」と木を突っつく音から見つけ、そして今度は枯葉の音から。昨日はまさに「耳から探鳥」でした。あたしのライフリストこれにて100種目。「新宿御苑の野鳥」は14種目。
翌日(28日)、陽光浴びた木の枝に止まったシロハラも撮った。
紅葉にメジロ [新宿御苑の野鳥]
7階自宅から眼下の街路樹(ニセアカシア)の枯葉も落ちた梢頭で、シジュウガラ(四十雀)のつがいが雀に追われるシーンを見た。「そうだ、未だ御苑の四十雀は撮れていなかったんだ」と思い出し、久し振りに新宿御苑に行った。四十雀のいいショットは撮れずもメジロが撮れた。「ピィピィピピピッ…」。こんな囀りに大きな紅葉の下に忍び足。見上げると一羽のメジロが忙しく動き回っていた。アッと言う間に飛び去ったが、どうにか白のアイリンクが撮れた。きれいな紅葉の中のカットも撮れたが、残念ながら後ろ向き…。御涼亭前でカワセミも撮ったが「母と子の森」方面に飛んで行った。ひょっとして…とそっちの池に行けば、500ミリの鳥撮りが「至近距離で撮ったぞぅ」と興奮していた。メジロの写真をよく見ると白のアイリング内側が黒線で、その内側が黄色の虹彩、そして黒い瞳。何重もの輪なんですね。
御苑っていいなぁ…カルガモ [新宿御苑の野鳥]
新j宿御苑シリーズ、ここで一区切り。鳥撮りを始める前から、御苑はかかぁとの散歩コース。デパ地下で旨そうな弁当を買い、四季折々の花々を堪能し、芝生でまったりと食事。今は手に望遠ズームがあって、ちょっと忙しいが、やはり御苑はのんびり過ごすのがいい。そんな気分に相応しいのがカルガモかな。別に珍しくないから、芝生に座ってのんびると眺め楽しむにぴったり…。また春になれば桜にメジロやシジュウガラも群れましょう。時に珍しい鳥やいい写真も撮れましょう。その都度「新宿御苑の野鳥」に追加です。もうひとつ、御苑の良さは長ダマ+三脚の本格?鳥撮りが少ないこと…。
★昨日は午後から井の頭公園へ。ボート池端の木立にキンアカ虹彩のゴイサギが4羽いて、池にはハシビロガモ他のカモ類が元気。橋向こう蘆にシジュウガラとメジロが餌をついばみ、根元にバンがいた。橋を渡れば紅葉の木陰にカワセミがいて、同じ木の枝からオシドリがドボンッと池に飛び降りた。玉川上水側には観察壁があり、常連さんが水を毎朝注いでいるとか。
至近キセキレイとラッコ風キンクロ [新宿御苑の野鳥]
僅かにカイツブリ、ホシハジロ [新宿御苑の野鳥]
越冬すずめ [新宿御苑の野鳥]
♪ ヒュルリィ~ 『越冬つばめ』の森昌子を楽屋で取材した。「色っぽくなったなぁ」と思ったら、間もなく森進一と結婚した。大変なゴタゴタがあって20年振りの復帰時もインタビューした。「何でも訊いて下さい」と言った。「てらい」一切なしの相変わらずの自然体だった。ホリプロから独立して干されていたが、またちょっとづつテレビに出始めている。おっと、今日のブログは『越冬つばめ』ならぬ「冬のすずめ」。御苑のオフィシャルHPに「スズメの木」という表現があった。ホントにそうで、この時期の彼らは大きな群れで、次々と木々を移動している。その木のあたりは囀りが響きわたる。あたしが買ったばかりの双眼鏡のみで御苑ウォークした時に、そんなスズメの群れの中にメジロとコゲラを見た。それが「新宿御苑の野鳥」を始めたそもそもなんだが、スズメは撮れてもコゲラを撮ること叶わぬまま。シジュウガラもそんな群れで移動をしているが、いいショットが撮れぬまま。まぁ、あと数種アップでシリーズにひとまずの区切りかな…。
一羽で寂し気の風情がいい…カワウ [新宿御苑の野鳥]
目下、新宿御苑に常駐のカワウはこの一羽のみ。御苑の池は浅過ぎてカワウに向かないのかも知れぬ。緑豊かだった東京港野鳥公園「潮入りの池」の木々が、1か月半振りに訪れてみればカワウのミニコロニー化で、雪が降ったように白い糞で覆われ、なにやら荒涼とした景色になっていた。その写真を11月21日にアップし、併せてカワウの共存・保護・大繁殖の歴史を箇条書きで記したが、御苑にカワウは増えて欲しくはない。それでなくともカラスの群は恐ろしいほどで、「黒」はもう結構って感じ。かつてカワウが保護対象だった時分は、その黒が日本画的な寂寥感にも似た風情で、印象良き鳥だったとは思うのだが…。そう、カワウの眼はエメラルドグリーンでちょっと美しい。
時にはカワセミ三昧 [新宿御苑の野鳥]
昨日は御苑に入った時から、なんとなく「いい感じで、一日カワセミ撮りで遊んだ。すでにカワセミは至近距離でも撮っていて珍しくなくなったが、「新宿御苑のカワセミ」が撮りたかった。もう一度言わせて下さい。歓楽の不夜城・歌舞伎町、オカマバーひしめく新宿二丁目間近の「新宿御苑のカワセミ」です。
撮影ポイントは御涼亭前の池。手持ち撮影でピンは甘いが、まぁ、遊びとしては充分だろう。最近の御苑のカワセミは親子が多いが、そろそろ親離れ。御涼亭にはいつしか鳥撮り数名が長タマの連写音。まだ粘る方を残して次のポイント(下の池)に行けば、紅葉撮影の多数カメラマンの誰一人気付かぬまま、カワセミ撮りをたっぷり楽しんだ。ここでは欲が出てズームを引っ込めて「紅葉とカワセミ」狙い。この日は運がよくて、足許にキセキレイも飛んできた。写真は御涼亭前。
ダイサギが獲ったザリガニ [新宿御苑の野鳥]
現在、新宿御苑に常駐はこのダイサギ。写真は凹んだ岸陰奥の獲物を狙って長いこと微動だにしなかったが、残念ながら諦めて移動開始したカット。よく見ると落胆の表情を浮かべている(ホントかいなぁ~)。御苑には時にアオサギも飛来する。御苑オフィシャルサイトを見たら「下の池」浚渫工事中に干潟化した池にダイサギ、コサギ、アオサギが集い、さらにはゴイサギの幼鳥ホシゴイが大きな魚をゲットした写真がアップされていた。あたしもこの春に「母と子の森」の池でダイサギが大きなザリガニを獲ったところ(写真下)を撮ったことがある。どうするんだろうと見ていたら平気な顔で呑み込んだ。食道や胃のなかでザリガニが暴れやしないかと心配したものだが…。