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神田と池袋の古本まつりで入手 [読書・言葉備忘録]

furuhoniti_1.jpg 昨年秋は大島暮らしゆえ〝秋の古本まつり〟へは行けなかった。今年はまず〝池袋西口古本まつり〟へ。読みたい本が少なく、代わりに〝文鎮〟を買った。〝文鎮蒐集〟が趣味になりそう。〝神田古本まつり〟へも自転車で行った。最初は端から数軒でビニール袋の限界で、後日にディバッグを背負って行った。購入本は以下の通り。

<江戸系>●北小路健『古文書の面白さ』(1984年刊、880円⇒300円)。古文書講座を受講する身。これは読んでみたかった。即、読了。

●中村幸彦校注『東海道中膝栗毛』(日本古典文学全集、1982年第10版、2600円⇒1000円)。小学館や岩波書店の古典文学全集は高田場場の古本街のあの店この店にあったが急に姿を消していた。ブログ「狂歌入東海道」シリーズでは図書館で何度も借りた(2週間で1度返却する規定)。この〝記念写真〟を撮る前に早くも書棚に収まってしまった。

●麻生磯次『芭蕉物語』(上・中・下巻、1975年刊、各1200円が3巻で1500円)。著者校注の岩波古典文学全集『東海道中膝栗毛』も早稲田古本街になく(神田にはあった)、結局、岩波文庫の上・下巻を紀伊国屋書店で購入。そんな経緯があって氏の『芭蕉物語』3巻にすっと手が伸びた。

●綿谷雪『考証 東海道五十三次』(1974年・昭和49年の刊、980円⇒500円)。ムック本とは違って入念・確かな考証が頼もしい東海道本。ブログ「狂歌入東海道」シリーズの最初から欲しかった。

●谷峯蔵『写楽新考 写楽は京伝だった』(文春、昭和56年刊、4000円⇒2000円)。〝山東京伝〟好きゆえに手が出た。実は同著者の4年後の毎日新聞社刊『写楽はやはり京伝だ』を所蔵している。ここでは前著にはない耳の筆癖、口や唇の得意な描写が京伝と共通していると指摘。いい機会ゆえ両著を併せ読んでみましょう。

<美術系>●ジル・ネル『ルノワール』片手では持てない重量の大型超豪華画集。定価不明⇒1500円。国立新美術館「ルノワール展」を観たので、いい画集が欲しかった。

●福永武彦『ゴーギャンの世界』(1961年刊、700円⇒500円)これも都美術館の「ゴッホとゴーギャン展」を観たので購入。

●圀府寺司『ファン・ゴッホ~自然と宗教の闘争』(2009年刊、4000年⇒1800円)。上記と同じ理由。美術展会場で画集、関連書を求めるのもいいが、後に古本探しをするのも愉しい。

<その他>●田中裕『ヘルマン・ヘッセ人生の深き味わい』(1997年刊1500円⇒300円)。子供時代にヘッセを読み、中年になって『庭仕事の愉しみ』を読み、隠居して水彩画家・ヘッセに興味を持った。

●ノンフィクションはやはり佐野眞一だと思っているが、氏の『沖縄 だれにも書かれなかった戦後史』(2008年刊、1900円⇒500円)は未読ゆえ購入。

 ※ちなみに「神田古本まつりで買った本」で検索したら、皆さん、なかなかいい掘り出し物をゲットされていらっしゃる。来年はもっと丹念に探しましょ。


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