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古釘(盧箸)の正体は? [暮らしの手帖]

durutetuhako_1.jpgfurukugi_1.jpg 〝クズ鉄集め〟をしていると知った姉が「法隆寺の古釘(盧箸)をあげよう。ちょっともったいないが、大島のストーブの灰箸にでもしたら」。箱書き付きである。

 箱書きが読めずに悶々としたが、どこにも「法隆寺」とは書かれていなかった。解読できぬ小生(未熟者)に、親切に教えて下さる方もいらっしゃるので「箱書き」もアップです。

 小生でも読める個所を読んでみる。箱横に「古鉄 盧箸」とある。茶道の炉(盧)でつかう〝盧箸〟。亡き母は江戸千家のお師匠さんで、姉もその道を継いでいる。

 本文は「蒼鋪(では意が通じない)ではなく舊鋪(ならば旧舗)古光(昔、古代か)可掬其可貴重固(?)無論其函材亦釘同時古而(ここは字の通り読め、意もわかる)〇理亦可珍因〇(?)/外箱併記其由伝当家宝云〇/明治三六年八月病症執筆 松涛庵主人彰誌」

 読めぬ字、意のわからぬ部分多多。情けなや。無理に解読すれば「昔の旧舗を掬って得た貴重な物。其の箱材も釘も同時期の古さで珍しい。外箱に併記した通り其の由伝で当家宝云々~」のような内容だろうか。

 ネットオークションで箱に「唐招提寺」の焼き印付き「古釘の炉箸」が定価6万円、販売価格3万円~で出品されていた。古釘の頭はそれと同じような丸型で、薬師寺の古釘頭は四角。さて数万円か、只の〝クズ鉄〟か。

 しかし、これは「文鎮」としては使えず、やはり島の薪ストーブ用にしましょうか。これで芋なんかを突っ通して「ストーブん中で焼く」なぁ~んてことも面白そう。姉夫妻が島に来れば、それでお・も・て・な・し。


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