SSブログ

蓑虫やライトダウンが流行りけり [花と昆虫]

minomusi1_1.jpg 久し振りにミノムシを見た。ミノガ科の幼虫。大別して「オオミノガ」と「チャミノガ」がいるそうで、なんと!「オオミノガ」が絶滅危惧種になっているとか。外来種のヤドリバエの寄生で西日本では姿を消した。

 蓑虫にそんな大事件が起こっていたとは知らなかった。もうひとつ、驚いたのは♀は翅も脚もなく蓑の中に一生いるんだって。蓑の中からフェロモン発散で♂を誘って、上の口から差し込まれた♂生殖器と交尾。そこで♂は死に、♀は蓑のなかに卵を産み、孵化する直前に下の穴から落下して一生を終える。孵化した幼虫は穴から糸を垂らして分散する。

 まことに奇異な生態。隠居の歳になっても知らないことが多い。いや、閑になって、知らないことがいっぱいあるのにやっと気付くんですねぇ。

 <蓑虫やライトダウンが流行りけり>は、蓑虫を見た時にユニクロのライトダウンを着ていたから。買ったのは2年前か。ベストと袖付き両方持っている。ウォーキング途中で身体が熱くなれば脱いで小さく片手に収まる。鳥撮りに着て行き、脱いでバッグに入れればカメラやレンズ保護材になる。ユニクロを褒めたので、次は文句を言う。今年、風を通さぬジーンズとかを買ったが、ありゃ~ダメだ・ダメだ。何かがコーティングされていてゴワゴワし過ぎて歩き難い。自転車もこげぬ。しなやかに動けない。買ったが一度も穿いていない。


コメント(0) 

菊花壇明治時代に誘ひたり [花と昆虫]

kikutocyo1_1.jpg 毎日が日曜日の隠居だが、小春日和の土曜日は心が躍る。午前中に図書館巡りで、午後は御苑でお弁当。

 先週、四分咲きだった「菊展」の菊が満開になっていた。菊と紅葉。これまた色彩豊かで、まさに小春日和。野菊の「懸崖作り」に、蝶(紋白蝶と紋黄蝶)や蜂が舞っていた。

 新宿御苑は昭和24年に公園開放。あたしは子供時分に、オタマジャクシ採りに夢中になって池に落ちた。泣きながら大木戸門から四谷の親戚宅に走った。あれは開園直後のことだったか。

 御苑開放前、鹿鳴館時代にはあのドレス姿のご婦人方も菊展を楽しんだそうな。図書館で借りた江見水蔭著「明治文壇史」は、当時の文壇エピソード集。あたしは帰宅後、毛布にくるまった寝転び読書で、明治を彷徨って遊んだ。

 秋の紅葉ならぬ尾崎紅葉がらみの記述が多かったが、尾崎の葬儀で坪内逍遙が脳貧血で倒れた、音二郎・貞奴の「オセロ」脚本料が超破格の千円だったとか・・・。おぉ~、尾崎紅葉が牛込北町の大田南畝屋敷跡に転居し、その後に江見水蔭が入ったとあった。「大田南畝~大田南岳~尾崎紅葉~江見水蔭」と続いたと記し、その家屋スケッチも載っていた。これは注目、大発見?記述ゆえ、後日改めて記す。


nice!(0)  コメント(0) 

秋深し彼方此方で狂い咲き [花と昆虫]

tutuji1_1.jpg 新宿御苑でツツジがひとつ狂い咲き。ウチのベランダの梅花ウツギがひとつ狂い咲き。

 晩年にひょんなことを契機に人気沸騰の芸人・タレントがいる。枯れなきゃならぬ晩年に色恋、痴情もある。人々は万馬券や宝くじで、狂い咲きを夢見る。

 世は矛盾を膨らませて、摂理・条理を越えて「なんでもあり」の許容を迫って来る。変異や災難の多くも、よくよく考えれば、そこに何かが秘められている。花の狂い咲きには異常気象があり、原発には強欲と杜撰がひしめき、ギリシャ経済危機も然り。タイ大洪水も問題先送りの結果かもしれぬ。

 人には明日、何があっても動じぬ性根が必要らしい。 <今年こそ年末籤で狂い咲き> 


nice!(0)  コメント(0) 

ブータンの幻蝶遥かナミシジミ [花と昆虫]

yamatosijimi1_1.jpg テレビにブータンの幻蝶「ブータンシボリアゲハ」の映像が流れていた。蝶も美しかったが、それを追うオジさんたちも素敵だった。老いても夢中になっている人の眼は輝いている。

 昨日、新宿御苑を歩いた。美大予備校生らが写生をしていた。蝶を追うオジさんらに負けぬ素敵な眼をしていた。

 イヤというほど長らえたあたしは、幻の蝶ならぬ並みのシジミ蝶、ヤマトシジミ(大和蜆蝶)をマクロレンズで撮った。翅を閉じて白地に黒斑の姿ではなく、ブルーの翅を広げている図。この程度の関心・行為は並みレベルで、眼が輝くには至らぬ。

 それにしても「ナミシジミ」ではなく「ヤマトシジミ」と云う立派な名で良かった。アゲハ蝶には可哀そうに「ナミアゲハ」なんて名の蝶がいる。嗚呼、我が並みの日々、人生よ。


nice!(0)  コメント(0) 

秋の園ロロブリジーダに亦逢ふて [花と昆虫]

jina3_1.jpg 秋になると、彼方此方のバラ園便り。あたしにも好きなバラがある。形や色ならオールドローズ系だが、「ジーナ・ロロブリジーダ」なんてぇ名が付けられたバラも気になる。

 こぼれるようなバストと折れそうなウエスト。まさにセクシーフィギアのような容貌・肢体。このバラを観たあとは、パソコンでイタリア女優、ジーナ・ロロブリジーダ画像で、しばし、うっとりしてしまう。

 昨年の句は<黄の薔薇のロロブリジーダにふと触り>


nice!(0)  コメント(0) 

秋茜ハート体位で子を殖やし [花と昆虫]

akiakane2_1.jpg 昨朝、ベランダに指程の太さ、長さ6㎝の不気味な生物が蠢いてい、ギョッと立ちすんだ。恐々と観察し写真に撮り、触らずに植木鉢に捕獲。新宿副都心はマンション7階のベランダにもプリミティブ(原初)はそっと忍び込む・・・。

 カメラ液晶を観つつネット検索。スズメガ科オオスカシガ(大透翅蛾)の蛹(さなぎ)前の姿か、茶色型幼虫らしい。クチナシの葉を数日で食い尽くす芋虫。だが、成虫になれば、深夜に奇怪なカラスウリの花にホバリングしつつの吸蜜・受粉する幻想の蛾。殺すのは惜しく、マンションを出て道路脇緑地に放した。不気味ゆえ写真消去せり。

 で、こちらは可愛いアキアカネの交尾。昨夜、数分観ただけのテレビで確かな記憶ではないが、昆虫学者がトンボは古生代後半からの生物で、4枚の翅が自在に動き、現代人の叡智技術も及ばぬ複雑自在な飛翔が出来ると言っていた。次にトンボの交尾について語り出したところでMCに話を中断された。実はあたしもアキアカネを撮ったばかり。連結しているのは交尾ではなく、ハート型になって初めて交尾とか。蜘蛛と同じく特殊な生殖器。受精後の産卵も他のオスに受精卵を掻き出されぬよう連結したままだったり、上空で見張っていたりするとか。

 花や昆虫や鳥や月や宇宙やのプリミティブに比し、あたしも含め人間は、日々なんと下らんことばかり考えているんだろうと思った。あなた、昨日、何を考えていました?


nice!(0)  コメント(0) 

萩の花揺れ揺られつつ蜂の舞ひ [花と昆虫]

hagi3_1.jpg 「秋の七草」の萩。細長い枝に満開の花。風に揺れ、その先端がさらに揺れて蜂が吸蜜中。秋の花には蜂が多い。これはニホンミツバチでしょうか・・・。

 この時期、テレビニュースでスズメバチ被害と駆除が何度も放映される。大島ロッジで、スズメバチと二度闘った。★最初は二階ベランダから軒下に作られた巣の駆除。暗くなれば蜂の動きも鈍くなろうと勝手判断で、夜にゴミ袋を持ってそっと近づき一気に被せ取った。★二度目は久し振りにロッジに行けば、なんということでしょう、玄関に巣を作られた。裏口から部屋に入り、ガラス戸をちょっと開けてジェット噴射の殺虫剤。弱った所を玄関表に回って長い棒でつっつき落とし、脱兎のごとく逃げた。また部屋からジェット噴射。これを何度か繰り返して除去。

 こんな場合、やはり役所や業者にお願いするのがベターか。周囲に住む人もいない海辺のロッジ。これしきのこと、人を頼っては生きてはいけぬ・・・と頑張ったが今でも「もし刺されたら」とゾッとする。一般人が闘うことも出来ぬ放射能。日本の原発行政への怒りは収まらぬ。


nice!(0)  コメント(0) 

彼岸花不実の舞ひを添えて咲き [花と昆虫]

manjyutoageha2_1.jpg 彼岸花にナミアゲハが舞っていた。

 蜜を与え受粉を誘うと思いきや、この花は結実せず。種子が出来ず、球根で増える。では、なんのために血のような花を咲かせるのだろうか。この花には、なぜかアゲハ蝶が舞う。謎また謎・・・。

 写真を見ながら、かかぁが唄った。 ♪ 赤い花なら 曼珠沙華 阿蘭陀屋敷に 雨が降る~ 

 韓国ポップスに夢中の世代は『長崎物語』を知らんだろう。 ♪ 濡れて泣いてる じゃがたらお春~ 


nice!(0)  コメント(0) 

幻か精霊トンボ風と去り [花と昆虫]

syoroutonbo1_1.jpg 台風が来る数日前のこと。「おまいさん、トンボの群れだよぅ」とかかぁ。ベランダに出ると、7F自宅より上空に十数匹のトンボの群れ。ツバメのように何やら捕食しているような飛び方。カメラを構えたがフォーカスままならぬ間に、風に乗って彼方に去った。

 「赤トンボじゃなかったねぇ」。「あぁ、シオカラトンボでもない」。ネット検索した。赤トンボではなく、翅が幅広で、上空を群れで飛ぶ。ウスバキトンボ(薄羽黄蜻蛉)と判明した。 お盆の頃に多く飛ぶことから「精霊トンボ」「盆トンボ」。ご先祖の使い。

 調べてみたら、えらく面白いトンボだった。春に南から海を渡って飛んで来る。まず九州や四国の田植えの後の田んぼに卵を産む。産卵から孵化まで約40日とえらく早い。そうして世代を繰り返しつつ、3世代にわたって北(北海道)を目指し、寒さに耐えられずに死滅する。蚊などを空中捕食で、滅多に草木に止まらずに飛び続ける。 「おまいさん、じゃぁ、どこから渡ってくるのよ」 「謎らしいぞ・・・」

 ★9月25日に新宿御苑に行ったら精霊トンボ=ウスバキトンボがたくさん飛んでいた。翅の上端に薄茶斑があった。腰部がブルーのギンヤンマ♂も飛んでいた。


nice!(0)  コメント(0) 

秋の風ひとつ残つた蓮が揺れ [花と昆虫]

nokorihasu_1_1.jpg やっと熱中症の危険、熱帯夜から解放されて秋めいたが、台風で洪水被害多大の日本です。

 秋の風ひとつ残つた蓮が揺れ

 どこにでもちょっとズレた奴が居て気になるものです。


nice!(0)  コメント(0) 

産み殖えて時代を嗤へギンヤンマ [花と昆虫]

ginyanma5_1.jpg 残暑と天候不順。待てど、爽やかな秋は来ぬ。クーラーの部屋での読書に飽いて、久々のポタリング。さて、どこに行きましょ。そう、唯一行き残した都心公園・目黒「自然教育園」にGO。早朝散歩ならぬ早朝ポタリングに丁度良い距離。

 深山幽<沼>の趣。見通し良く管理された公園に比し、鬱蒼とした森のまま。足を踏み込めぬ沼。江戸時代は下屋敷、明治は火薬庫から白金御料地で、今は全域が天然記念物&史跡とか。で、そこで見たんです。ギンヤンマ産卵中。♂の腰の鮮やかなブルー、♀は熟れた赤。

 子ども時分には普通にいたギンヤンマ。その名も懐かしい。コンクリートと自動車疾走の都会の片隅で、未だ生き残っていた。カワセミやコゲラは殖えて、都心公園の彼方此方で姿を見ることができるようになったが、トンボもまた頑張っている。今なお高層ビルが建ち続け、よせばいいのに未だ熾烈な競争展開の日本人。そろそろ貧しくも豊かに生きることに戻ってもいいように思うのだが。 <産み殖えて時代を嗤へギンヤンマ>


nice!(0)  コメント(0) 

人面のやうなクモ這ふ草いきれ [花と昆虫]

jinmenngumo.jpg 写真のクモの腹模様、人面のようでございましょ。草ん中をマクロレンズで覗いていると面白くて、しばし愚かな政治を忘れる。ハナグモの一種らしい。

 政治家にはもっと変な奴がいる。九州出身のB型だってね。彼の腹には「傲慢」という模様が描かれているらしい。彼の国税からの給与3,127万円。所得総額7143万円。これ、オフレコだよ。


nice!(0)  コメント(0) 

オレガノのミクロ世界に世を忘れ [花と昆虫]

oregano1_1.jpg ベランダのオレガノが咲いた。4ミリほどの小花の塊。そこに5~7ミリ程の蜂。コハナバチの一種か。蜜を吸い、脚に花粉を貯めていた。小さな世界をマクロレンズで覗いていると暑さも嫌な世の中も忘れる。

 昨日、大田南畝「遷喬館」探訪の踏み込みが足らず、再び金剛寺坂へコチャリを駆った。今度は「多福院」を、奈落ほどの窪地「鶯谷」もしかと見た。「金剛寺坂で南畝、荷風、そして一葉(その2)」に写真と文章を追加した。

 コリアンタウン・オークボ在住ながら地元を避けて彷徨っているが、オークボ関連本を出したいという若者から、ホームページ「週末大島暮し」のなかの唯一の地元調べ「戸山ヶ原・戸山荘伝説」の引用を求めるメールが入っていた。「ご自由にどうぞ」と返信。オークボは今、チャリでは通れぬほどの賑わい。一時は彼方此方のコリアン料理店で食したが、今は観光客の街にて地元のあたしらは控えて眺めている。地元ってぇのはそんなもんでしょう。


nice!(0)  コメント(0) 

節電の窓放つ宵てんと虫 [花と昆虫]

futabosi3_1.jpg 風そよぐ日は、冷房装置を使わず玄関と窓を開け放つ。風が東西に吹き抜けてすこぶる爽快。「おまいさん、そこにいるのは…」。飛んで来た双星天道虫。床に「腹ん這い」になってマクロレンズで撮った。

 ※「腹這い」ではなく「腹ん這い」。「ん音便」、方言?。このへんのことはよく「わかんない」。子供時分から「腹ん這い」だった。


nice!(0)  コメント(0) 

花の秘の受粉と蜜を覗き込み [花と昆虫]

hanabati2_1.jpg 読書ばかりでは身体が鈍るゆえ、14㌅自転車を駆って未知の街を走っている。数日前に大久保から柳橋・両国界隈を彷徨った。昨日は浜離宮と築地場外市場へ。こんなに小さな自転車でもかなり遠くまで行ける。走れば東京は狭く、街は高層ビル化に限りなく変貌…を実感する。

 比して地方小都市は疲弊の一方らしい。東京で暮らす若者のほとんどが地方出身者で、東京っ子の比率は少なくなった。あたしらの子供時分は、街は東京っ子で溢れていたと思うんだが、みんな爺さん婆さんになった。

 そんな街の変化はさておき、公園の花をマクロレンズで覗けば原初からの単純な摂理は不変。花は受粉を誘う蜜で虫を呼び、虫は花粉と蜜を集めて子を育てる。「花の秘」と言えば、世阿弥の「風姿花伝」。芸の奥義の秘伝書。「秘して語らず」も有名な文言だが、「風流は邪にする事なかれ」とも言っている。政治の世界は邪(よこしま)ばかりだが、花と虫の摂理のようにシンプルが一番。今朝も朝陽が昇り、夕に陽が沈む。それで十分ではないか。

hanamuguri1_1.jpg


nice!(0)  コメント(0) 

満開を待つも卯の花腐しかな [花と昆虫]

utugi1_1.jpg ベランダの鉢の1mほどの梅花空木が満開を迎えた。夜になると、部屋の明かりを受けて闇夜に白い花が浮かぶ風情を愉しんできた。しかし連日の雨。そこで「卯の花腐(くた)し」の写真と一句。

 「卯の花腐し」は旧暦四月・卯月=新暦では4月下旬から6月上旬に降る続く霖雨のこと。卯の花は、空木の花の別称。梅花空木はユキノシタ科バイカウツキ属。挿し木で育てた。この鉢からさらに挿し木で育てたのを、大島に移植したばかり。誰も居ぬロッジの庭でも白い花を咲かせているだろうか。雑草に負けていないだろうか。

utugi2_1.jpg


nice!(0)  コメント(0) 

白蓮の年増のやうな艶治ぶり [花と昆虫]

hakuren5_1.jpg 昨日、新宿御苑散歩。早くも桜の宴の方々あり。満開だったり葉桜の寒桜系もあるが、染井吉野は未だ一部咲き。一方、白木蓮やコブシは満開なり。

 白蓮の年増のやうな艶治ぶり …これは10日前に撮った写真と句だが、満開になってみれば、やや水気を失って年増の衰えを垣間見るような。白木蓮=白蓮(びゃくれん、はくれん)。肉厚の大形六弁の花。肉づき=肉置(ししお)き。妖艶=艶治。

 それに比し、ちょっと赤みを帯びた小形のコブシは、お年頃の色気といったところ。なに、そっちも見たいと。ならば写真下は絶滅危惧種のシデコブシ。どちらが好きかは人それぞれで御座候。

sidekobusi2_1.jpg


nice!(0)  コメント(0) 

水仙や吾家のにはか地震計 [花と昆虫]

suisen2_1.jpg ベランダのプランターで水仙が5輪咲いている。冬に咲くのは日本水仙=雪中花。春に咲くのは「西洋水仙」。「夏水仙」があるから、これは「春水仙」とでも言おうか。最初に咲いた水仙を花瓶にさしたが、これが吾家の俄か地震計になった。今でこそ余震は少なくなったが“地震酔い”とかで「あれっ、揺れている」の妙な感覚や、「大きいぞ」「もう止まった」などを、この花瓶の水仙の揺れで判断してきた。

 水仙を調べたら、有毒植物ってんで驚いた。毒素はリコリン。ニラと水仙の葉を間違えて食中毒…の事故もあるとか。地震をきっかに妙に頼りになった水仙だった。知らなかった水仙のことも知った。


nice!(0)  コメント(0) 

クロッカス年々萎る我が身かな [花と昆虫]

crocus2_1.jpg ベランダのクロッカスが咲いた。球根の植えっ放しで年々花が小さくなっている。掘り起こすとか土に養分を与えるなどしたらいいのだろうが、忘れた頃にポッと咲く。3ヶ所で儚く咲いてい、やっと生きているの様なり。年々萎縮していくクロッカスに、我が身を思う。さて、これからどう生きて行こうか…。

 サフランの季は秋。晩秋に咲きスパイスになる。“春サフラン”ことクロッカスは早春に咲く。知らぬ間に撮る花が春の花になってきた。<クロッカス年々萎(しを)る我が身かな> 


nice!(0)  コメント(0) 

マンサクや花弁縺れて虫誘ふ [花と昆虫]

mansaku1_1.jpg 今朝は久し振りに「鳥撮りへ」と思っていたが、目覚めれば水気含みの天候で気が萎えた。それではと、パソコン内画像を見ていて、こんなマンサクに句が浮かんだ。

 マンサクや花弁縺れて虫誘ふ ・・・マンサクの細長く縺れあったような花弁が、地中の虫らに「さぁ、春だから出ておいて」と誘っているようじゃないか。間もなく啓蟄(5・6日)です。「マンサク」に「啓蟄」を並べれば季重ねゆえに「虫誘ふ」と逃げて作った句。

 明日、晴れたら胸が赤茶のハチジョウツグミを撮りに行く。まだあそこに居てくれればいいが・・・。


コメント(0) 

膝と腰それぞれ耐へて梅見哉 [花と昆虫]

ume2_1.jpg 小石川植物園の梅、見事なり。さすが植物園で品種多彩。梅花は干からび気味で好きではなかったが、朱唇を割って瑞々しい多彩な花弁の競演。梅も良き哉。梅にも枝垂れあり。「塒出の鷹枝垂(とやでのたかしだれ)」の名で、これまた見事。新宿御苑では寒桜にメジロだが、梅にメジロが群れていた。

 群雀(むらすずめ)は雀だが、群雀(ムレスズメ)はマメ科落葉低木。これも見たかったが探せなかった。かかぁは膝の、あたしは腰の痛みに耐えて歩いた。まるで梅の枝のような身体なり。まだ無理は効く。1時間1本のバスを諦め「春日町」までウォーク。ここから地下鉄でアメ横へ。かかぁは売り子の「ねぇさん・ねぇさん」の呼び声に婆からねぇさんに若返って、気分よく買い物をしていた。膝と腰それぞれ耐へて梅見哉 


nice!(0)  コメント(0) 

雪村の波頭の花や砕け咲き [花と昆虫]

munintatunamiso_1.jpg 小石川植物園の温室に小笠原諸島固有種が育成されていた。「おや、これは先日テレビで観た雪村描く波頭のようじゃないか」と小さな白い花をマクロ撮影。ヤギに食われて絶滅危惧Ⅱ種「ムニンタツナミソウ」とか。帰宅後ネット調べをしたら和名は「無人立浪草」。シソ科多年草。単なる立浪草はそれほど珍しくなく野に自生や園芸種で、そう云えば見たような気もする。

 写真のように水墨画や浮世絵描くところの打ち寄せる波頭に似ていて「立浪草」とも言う。確かに雪村「波濤図」や「琴高群仙図」などに描かれた波頭にそっくり。「雪村波」と云うそうな。さて、絵が先か和名が先か・・・。

 写真下は、浪頭が砕けた形は、タツナミソウが唇形を綻ばせて、浪頭が砕けて開花の形なり。かくして句は・・・ <雪村(せっそん)の波頭(はとう)の花や砕け咲き> (下五は田端~恵比寿の電車んなかで浮かんだ。立浪草の季は夏)

munintatunamisou2_1.jpg


nice!(0)  コメント(0) 

イヌシデの毛深きなかに花芯出で [花と昆虫]

inuside2_1.jpg イヌシデの若木は毛深い。それにしても短毛・長毛の毛深さよ。素人がこの図から、こう判断した。傍の池の「ガマの穂」が朽ち崩れて綿毛(種付き)を周囲に飛散していたことから、イヌシデの毛にガマの綿毛が絡んでの毛深き様相なりと。よく見れば長い毛にガマの種らしきあり。さて両種の芽がどう膨らむか…。

 こんなことを判断するに小一時間なり。イヌシデの若木や冬芽を調べ、それでも疑問が解けずに、ひらめいて「ガマ」を調べての考察。植物学者でも園芸家でもなく、閑隠居じゃなきゃ叶わぬ好奇心と探究だな。「因幡の白兎」が皮をむかれて赤はだか。そこで♪蒲の穂綿にくるまれと~ の綿毛がイヌシデにくるまったってこと。

 銭金のワーカホリックから解き放たれ、銭とは無念のこんなことに時間を費やせるのが隠居で、かくして隠居の好奇心は忙しい。もう少し早く隠居しとけば良かったとも思う。イヌシデの毛深きワケにとき忘れ


nice!(0)  コメント(0) 

冬うららコブシ応へる確かさや [花と昆虫]

sidekobusi3_1.jpg 御苑の池も氷張る寒さ。そんな寒さでも、晴天無風なら日向ぼっこもしたくなる穏やさ。草木の蕾観察や冬桜と…冬の新宿御苑散歩もそれなりに愉し。12月6日に記したシテコブシ(モクレン科の準絶滅危惧種)の固い蕾も、かくのように割れ花芽が顔を出す。

 どうしょうもねぇ政治家によって日本の低迷・後退は続くが、それに比し自然の営みのなんという確かさよ。いはぬはいふにまさらん政治家のていたらく。このコブシを煎じて飲ませましょ。


nice!(0)  コメント(0) 

冬椿陰一輪の隠れ宿 [花と昆虫]

tubaki1_1.jpg 鳥撮りの望遠レンズがメンテナンス中ゆえ、マクロレンズを持って新宿御苑を散策した。そんな日に限って、鳥の面白そうなシャッターチャンスあり。シメやカワラヒワの群れがいて、シロハラが落ち葉をかきまわし、池の氷の上をマガモが歩いていた。

 コブシ、梅、桜、イヌシデ…草木の芽が大きくなったり綻んだりで、マクロレンズの出番も多かった。この写真は早くも咲いた椿一輪。カメラに収めた画像は白飛びしていたが、EOS付属ソフトでシャープネス、彩度、明度、コントラストなどをいじったら、花の妖しさが出た。おそらく「フォトショップ」を持っていたら、微細な調整で元原稿とはさらに違った絵もできただろう。

 昨日の朝日新聞に横組8頁かの特集版があって、写真がテーマだった。デジカメ時代になってアマとプロの境界線がぼやけてきたの記述あり。まぁ、鳥撮りに行きますってぇ~とプロでも持っていない超長玉のLレンズのオジさんらが並んでいる。40年余も広告・編集・音楽業界の端っこで飯を食ってきたからプロのコンサート、スタジオ、ロケの撮影現場に多く立ち会った。「それくらいのカットならあたしのデジカメ、レンズで撮れます」って時代だ。ベテラン写真家でさえフォトショップをはじめパソコン遣いでなければ生きてはいけぬ。プロの身過ぎも相当に厳しかろう。あたしも隠居道楽ながらもう少しいい写真が撮りたいなぁと、目下は優れた写真のブログ巡りなどして遊んでいる。


nice!(0)  コメント(0) 

寒凪に小粒のつぼみ唄ひ出し [花と昆虫]

komatifuji4_1.jpg「あらっ、気付かなかったけれども蕾がビッシリだわぁ」とかかぁの声。胡麻粒ほどの蕾。ここはマクロレンズの出番。「MACRO EF-S60㎜F2.8」。ワーキングデスタンスは等倍撮影で90㎜。2㎜ほどの蕾が(トリミングして)ここまで大きく写る。

 花の名はハーデンベルギア。和名はコマチフジ(小町藤)。豪州あたりが原産。赤紫が可愛い。句の「寒凪(かんなぎ)」は寒に入って寒さ厳しくなる頃の、ふと空は晴れ風もない穏やかな日和のこと。まさにここ1週間の東京は「寒凪」なり。撮影データはISO800 1/400sec F10.0 手持ち。

 キヤノン・カタログに「エクステンチューブEF25Ⅱ」あり。単なる筒だが、カメラ本体とレンズの間に装着するだけで高倍率接写とか。ほぼ全レンズに使用可。ってことはマクロ60㎜はスタビライザーなしで手持ち撮影に難儀だが、もう使わなくなったスタビライザー付き「EF70-300㎜F4-5.6IS USM」に装着したら花や昆虫撮影が愉しめましょうか。あれやこれやに興味湧く。かかぁが「おまいさんは隠居してから子供みたい(好奇心旺盛)になっちまったねぇ」。


nice!(0)  コメント(0) 

山茶花の瓦解せんかとくづをれて [花と昆虫]

sazanka2_1.jpg サザンカの花は一重から八重、一重でも細長い弁花など実に多彩。サザンカを見ていると、散りようにインパクトありと思う。椿はバサッと花ごと落ちるが、サザンカは崩れ落ちるようにパラパラと散る。

 花も(人も)咲きよう、散りように個性あり。人は散る時期がとうに過ぎたのに、萎み朽ちたまましがみついている者が多い。隠居すりゃいいのに。同じようにハゲたら短髪にすればいいのにとも思うんです。脇から毛を持ってくる。カツラをつける。隠居も短髪も潔さが肝心と思うんだがなぁ。横井也有翁の「隠居辨」「剃髪辨」には潔さの愉しさが溢れている。あたしもハゲではないが坊主頭で、也有翁とは違って貧乏隠居だが、それなりに愉しく生きている。ハハッ、貧乏のクソ清々しさよ。


nice!(0)  コメント(0) 

懐かしや引っ付き虫のイノコヅチ [花と昆虫]

inokozuti_1.jpg マクロEFS60㎜はスタビライザーなしだから、身体の揺れが大敵。F2.8 の被写体深度はミリ単位だろう。中腰でカメラを構えれば、かくも身体が揺れるかと情けない。三脚を使えばいいが、そこまでして撮りたくはない。でまぁ、速いシャッターで連写し、ブレていないカットをチョイスするお手軽撮影。

 それでも肉眼では見えぬマクロ世界が覗ける。これは晩秋の引っ付き虫の代表、イノコヅチ(猪の子槌)。衣服や動物に引っ付くフック状がよくわかる。子供時分に野原を駆け回って衣服を引っ付き虫いっぱいにした。亡き愛犬の、野に放ったあとの全身引っ付き虫で戻ってきた時の驚きも思い出す。

 愛犬の引っ付き虫や毛繕い

 隠居道楽の鳥撮りで野山を歩けば、再び引っ付き虫が身近な存在になる。隠居して引っ付き虫に頼られり 


nice!(0)  コメント(0) 

冬来たり辛夷のつぼみ綿毛着る [花と昆虫]

kobusi3_1.jpg 昨日の散歩ウォークにマクロレンズを持って出た。葉を落とした桜には早くも固い蕾が付いていたが、コブシの蕾も順調に育っていた。冬に備えて暖かそうな羽毛(綿毛)で被われていた。花が咲くのは3~4月。植物もまた健気でしたたかに生きている。

 昨日のブログでヒドリガモと子福桜の交雑種について記したが、このコブシは純潔種。看板にこうあった。準絶滅危惧種のシデコブシ(四手辛夷)。伊勢湾周辺の限られた地域に分布の日本固有種。民有地自生のため埋め立て・造成で減少している。今、孫のようなお嬢さんと仕事をしているが、一人前の花を咲かせるのはいつだろうか…と多少イライラしつつ成長を見守っている。


nice!(0)  コメント(0) 

秋雨霏々小花の露が秘を宿し [花と昆虫]

rose2_1.jpg 表題句は普通の眼では捉えられぬ、マクロレンズ写生句とでも言いましょうか。霧雨のような細かい雨が降り続き、ベランダの1センチにも満たぬ小さなローズマリーの花々それぞれに雨露。それをマクロレンズで撮ってモニターに映し出せば、あら不思議。雨露の一つひとつが周囲の景色を宿していたじゃありませんか。雨露に写っていたのは、ベランダ前の風景。コーヒーとお菓子を横の読書三昧で、読み疲れると、こんな写真を撮って遊んだ。

※「霏霏(ひひ)」:雨や雪が降りしきるさま。細かいものが飛び散るさま。一方「沛然(はいぜん)」は雨が盛んに降るさま。沛然たる豪雨。驟雨沛然として。俳句って、知らなかった言葉と遊ぶ楽しさがありますね。

 秋雨霏々(ひひ)小花の露が秘を宿し


nice!(0)  コメント(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。