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目黒にて飴とサンマと不動かな [くずし字入門]

megurohonden_1.jpg 重長版『絵本江戸土産』はいよいよ下巻。最初は目黒不動の「目黒瀑布」。若い時分にライターの立場で、ポプコンや世界歌謡祭からデビューしたアーティスト群の宣伝仕事をしていたことがある。その(財)ヤマハ社屋は目黒・大鳥神社から数軒先。日参するも、ついぞ近くの「目黒不動」には行かずじまい。で先日に自転車を駆った。まぁ、なんと立派はご不動様だこと。

 

愛宕山と同じくここにも260年前に描かれたと変わらぬ風景が広がっていた。重長描く…あぁ、ここが不動堂への石段下「どっこの滝」か、このmegurofidou1_1.jpg境内に目黒の黒飴、花餅の出店があって賑わっていたんだなぁと往時を偲んだ。

 

 目黒の「大鳥神社」は日本武尊を祀る神社。比して「目黒不動」は大日如来の化身とかの不動明王が祀られている。別当は天台宗泰叡山瀧泉寺。お寺さんだな。大本堂の裏には立派な大日如来像があり、薩摩芋で有名な青木昆陽のお墓もあり。

 

重長の文に日本武尊や荒人神の名が出てくる。その上に立派な朱色の仁王門。うっかりすると、ここはお宮、神社にも思えてきて「二礼二拍」参拝をしそうになった。「お宮・神宮・大社=神社」「寺・尊・院・堂=寺院」。ついでに記せば関東の有名megurobakufu_1.jpgな不動尊は高幡不動、川崎大師、高尾山、深川不動、西新井大師、成田山など。不動尊は仏教ながら神のように祀られている寺院だが、さて、明治維新の絶対天皇=神道確立による神仏判然令、廃仏毀釈の時はいかがだったか、ちょっと気になった。

 

「鬼平犯科帳」で出てくるように、かかぁに「目黒の黒飴」を土産にしようと思っていたが、ほぼ隣接の野鳥が多そうな広大な緑の公園「林試の森公園」も散策し、黒飴をとんと忘れてしまった。


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