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コゲラ見て隠居暮らしの走馬灯 [暮らしの手帖]

110kogera1_1.jpg 最初にコゲラを撮った時は、本当に感動した。確か秦野・権現山だった。「あんなもんが珍しいんか。そこらに居るじゃないか」と鼻の先で笑われた。コゲラとは云えキツツキ。珍しいじゃないか。だが鳥撮りを始めれば、確かに彼方此方で眼にし、別に珍しい存在ではなくなった。

 

 同じく東京生まれのかかぁに、新宿御苑のコゲラを見せに行った。閉園まぎわの夕間暮れ。もう誰もいなくなった公園のあたしたちの頭上の木々で、コゲラらが飛び交っていた。あたしらは天を仰きつつ、彼らを追ってグルグルグルと回り続けていた。

郊外電車に乗って鳥撮り遠征へと早朝に家を出た。なんと大久保の自宅マンション前の街路樹にコゲラがいたではないか。自宅前でバッグからカメラを取り出してしまった

間違えると死ぬまでワーカホリックで、近所にコゲラがいることも知らぬまま人生を終えるところだった。改めて、のんびり暮しの隠居になって良かったと思う。コゲラを見ると、コゲラを見たあの場所あの時の情景が次々に浮かんでくる。


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