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ポーズ集と下ネタ川柳(悪玉踊り9) [北斎・広重・江漢他]

akudama103_1.jpg この図を描きながら「腋の下」辺り(肩、胸筋上部、上腕筋)の構造を知らないことに気付いた。新聞にマラソン選手が両手を広げてゴールする写真があり、ネットで筋肉調べをしたので余白にメモ描きをした。追って、背中の構造・筋肉もお勉強しなければいけないだろう。

 ついでに踊る女性のスパッツ(レギンス)を「赤フン」にしたら、今度は下腹部や股間の構造も未知と知った。ネットでヌード写真を見ていたら、かかぁが「爺さんの助平はみっともないよ」と言った。この『絵本・踊独稽古』は同時期に門人対象の教材として描かれた膨大な「北斎漫画」と併せ、これは〝人体ポーズ集〟でもあったような気もする。するってぇと、こんな絵を描いているあたしは、北斎の同書刊後201年振りの門人ってぇことになる。

 「赤フン」ついでに北斎川柳。「立チながらこそ細布ハおっぱづれ」。細布=ふんどしらしい。ふんどしをちょっと脇にずらしてイタすってことか。北斎はバカだねぇ。こんな下らん川柳を無数に作っていたらしい。エロ川柳はバレ句=破礼句=艶句=エロチッ句とか。江戸後期から流行りだしたそうな。(参考:宿六心配著『北斎川柳』。未読だが渡辺信一郎著「江戸バレ句」集英社新書が面白そう)。為政者から虐げられた戯作者、浮世絵師、庶民らにとってエロは平等。将軍様の性も笑い飛ばす。北斎はこんなバレ句でストレス解消ゆえか、90歳の嘉永2年(1849)4月18日まで「画狂人」として絵を描き続けた。元浅草の誓教寺で同日に「北斎忌」が行われているらしい。


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