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内調(6)『内閣情報調査室』メモ [政経お勉強]

imaicyo_1.jpg 今井良著『内閣情報調査室』より〝内調〟設立後の動きを時系列に箇条書きでまとめてみる。

★1957年:第1次岸信介内閣での組織変更で「内調」が内閣官房に置かれ「内閣調査室」へ。★1886年:第2次中曽根内閣で現「内閣情報調査室」へ。併せて関連局長級による「合同情報会議」開始。その内容は「国家機密」で議事録なし。

★1993~1997年:大森義夫室長時代(同氏著『日本のインテリジェンス機関』(文春新書、2005年刊あり)に、大手出版社の月刊誌編集幹部に深くコミットしてマスコミ世論操作。★1996年:橋本内閣で災害など有事の際の情報一元化の「内閣情報集約センター」発足。★2001年:森内閣で「内閣情報調査室」を格上げ。事務次官級の「内閣情報官」誕生。

★1997年:「防衛省情報本部」(防衛省の情報機関)誕生。略称DIH。総務部・計画部・分析部・総合情報部・画像地理部・電波部。2001年4月に「内調」兄弟的分析機関「内閣衛星情報センター」(市ヶ谷の防衛省内・通称ホシ)設立。2018年2月の「光学6号機」を載せたH2Aロケットによる「光学衛星」と、夜間・悪天候の「レーダー衛星」の2種による画像情報(イミント)の分析。分析能力50㎝だが、その能力は隠されているらしい。電波部は〝象の檻〟と称される大型通信所が全国6ヶ所。各地に小規模通信施設。電波1課がロシア、2課が中国、3課が朝鮮半島。8課が暗号解読の特殊部門。日本最大の情報機関(推定2千名)の1/3が電波部。

★2008年:「カウンターインテリジェンス・センター」設置。諸外国からのスパイ行為に対処する日本初の防諜機関。★2013年:安倍総理の肝いりで外務省が仕切る日本版NSC(国家安全保障会議)発足。翌年にNSCを補佐する「国家安全保障局」設置。9大臣会合を含め5年間に100回。内容は特定秘密保護法で秘匿。★2015年12月:「国際テロ情報収集ユニット」始動。実際は「内調」指揮監督で「内調」の力はさらに拡大。 

★現「内調」トップ=内閣情報官は北村滋氏。安倍内閣の総理秘書官~総理辞任で警察庁~総理復帰で再び「内調(国内・国際・経済・総務)約250名のトップ。毎週火・木曜日に「内調」で得た情報をA4数ページにまとめて官邸で総理直接報告。

 日本国民ながら安倍内閣を裏で支える「内調」の存在・実態を知りませんでしたでは、チコちゃんに「ボーっと生きてんじゃねーよ」と怒られる。あと1回続きます。

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