大島へ貝寄風やミニ図鑑 [週末大島暮し]
そこで「Windouwsペイントの文字挿入」で簡単図鑑を作った。そんな戯れに、婆さんが「子供みたい」と笑うが、海辺育ちではない小生には、この歳で初の〝貝調べ〟。間違いもあろうが、記してみる。
左上が「チリボタン(散牡丹貝/ウミギク科)二枚貝の片殻。本来は牡丹の花びらのような放射肋と呼ばれる突起があるも、磨耗してなくなっている。併せて磨耗によって赤や赤橙色が現れている。日本貝類学会の機関誌が『ちりぼたん』とか。
その下の白縁で中央紫は「タカラガイ科」。この科は他種ゆえ「タカラガイ科」とだけ記しておく。種によっては、殻の背面の摩耗が進むと、紫色の色質が現れるとある。拾ったのは、その代表種だろうか。その右側に濃い紫色の貝、白い腹面のタカラガイも写っている。これで貝殻は波で磨耗すると表面層の下の色が出てくることを知った。
何故に貝を拾ったかは、左下のサザエの青色(ホリゾンブルー)が眼を惹いたからなんです。サザエの子で、青い苔でも付いているのかと思っていたが、正体はどうやら「チョウセンサザエ/緑サザエ/インナーシルバー」らしい。小型サザエの仲間で、口の中が銀色に輝く天然色の美しい巻貝。1~2.5㎝。エッ、外側も磨けば銀色に輝くとか。「チョウセン」は朝鮮ではなくエキゾチックの意らしい。
検索したら「楽天」がヒットで1個300円などの値で販売されていた。数週間前に検索したんだが、このブログ左枠に未だ緑サザエの広告が張り付く。まぁ、しつっこい事よ。磯で懸命に「貝拾い」をすれば、この緑サザエは10分で100個は簡単に集められそう。次に島へ行ったらバケツ一杯拾って、隠居の小遣い稼ぎをしましょうかね。
次は中央の小さな円錐形の歯車状の突起の巻貝が二つ。「ニシキウズガイ科・ウズイチモンジ」らしい。これまた楽天で3個850円。「ほんとかいなぁ~」。島では拾い放題です。
右端上の貝は「サヤガタイモ(イモガイ科)」だろう。先が低い円錐形で、肩の部分に結節がある。下の大きな貝二つは「アッキガイ科」でしょうか。よくわからない。
ここまで記して気付いた。「そう、確か大島に〝貝の博物館=ぱれ・らめーる〟があったはず」。同館HPを見れば、前述チョウセンサザエは南鳥島の特産あるいは特徴的な珍貝と記されていた。「ぱれ・らめーる」は現在大島町勤労福祉会館内にあって入場料大人400円。島通い27年にして、初めて行ってみたいと思いました。
春の季語に「貝寄風」がある。貝を浜辺に吹き寄せる西風。今は秋だが「大島へ貝寄風やミニ図鑑」。
2018-10-28 08:27
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