あやめ草ほぐして鳴さん親子風呂 [おくのほそ道]
芭蕉は5月5日に仙台入りした。端午の節句で家々の軒にあやめ草が挿してあった。仙台で4、5日逗留。画工・加右衛門に宮城野の各名所を案内してもらった。餞別に紺の染緒の草鞋(わらぢ)を二足いただいた。そこで詠んだのが18句目<あやめ草足に結(むすば)ん草鞋の緒>。いただいた紺の染緒の草鞋に、菖蒲を結んで旅を続けようという晴れやかな気分。
紺の染緒もあやめ草も魔除け、マムシ除け。「あやめ草」は菖蒲の古名。「紺の緒があやめ草を結んだようだ」と「実際に鼻緒にあやめ草を結んだ」のか。あたしは前記と解釈するが、いかがだろうか。
さて、<あやめ草足に結ん草鞋の緒>のもじり遊び。う~ん、正月の酒で頭がまわらない。あやめ草を「結ん」の逆、「ほぐして小さくカット」。そう、昔々のこと。息子が小さい時分に五月の菖蒲湯で菖蒲笛を作って鳴らすのを教えた。それを思い出して<あやめ草ほぐして鳴さん親子風呂>。あやめ、菖蒲、カキツバタ・・・。いろいろ撮ったが保存なし。写真がなければ、いざ、書き初めと参ろう。うむ、書道も趣味に加えましょうか。
2012-01-04 06:17
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