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南国を俤にして木槿かな [おくのほそ道]

mukuge.jpg 尾花沢での3句目は<まゆはきを俤(おもかげ)にして紅粉(べに)の花>。 紅花の色や名から女性の化粧を連想して眉掃きを思い浮かべたという句。「眉掃き」は白粉を塗った後で眉を払うための小さな刷毛。見たことがあるような、ないような。ちなみにヒトリシズカ、ワタスゲの別名は「まゆはき草」。花の形が眉掃きに似ているのだろう。芭蕉にしては珍しく色っぽい。

 連日「おくのほそ道」の句をいじり遊んで26句目。ちょっとダレた。昨日、一昨日の句と文を直すも気に入らず。とんでもない遊びを始めちゃったが、途中で投げ出すわけにはいかぬ。

 さて、同句をもじって<南国を俤にして木槿かな> 大島ロッジに小さな庭があって、ガーデニングに凝った時期がある。南国リゾートっぽい花を試みて、ブーゲンビリアを何度か植えた。何度目かに屋根より高く伸びたが花が咲かなかった。ハイビスカスも数度試みたが、冬を越せず。そこでハタと膝を打ったのがハイビスカスに似た夏の大輪・木槿だった。散歩途中にいい色の花が咲いていれば10㎝ほど枝を失敬して挿し木で育てた。ねっ、きれいでしょ。・・・と言っても今朝のブログは写真アップが出来ぬ。

 木槿を詠った芭蕉の有名句に「野ざらし紀行」の<道のべの木槿は馬にくはれけり>がある。季は秋。


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