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島へ往く艇見て求むハンバノリ [新宿発ポタリング]

syukkou1_1.jpg 「おまいさん、はんばご飯を作るから、ちょいと竹芝桟橋まで走っておくれよ」「合点だ」ってんで自転車に乗る。新宿から半蔵門、お濠沿いに下れば日比谷通りで、右に走って増上寺辺りを左折で浜松町先の竹芝桟橋へ。

 なんだかんだと理由をつけては自転車を駆る。竹芝桟橋の伊豆諸島お土産売り場には伊豆大島産はなく八丈島産「はんばのり」が千二百円で売っていた。大島では数千円のも売っている。かかぁは島の料理上手主婦から伝授された美味しい「はんばご飯」を作ってくれる。「はんばのり」は「幅海苔」の方言だろう。冬の厳しい西風と波にさらされた磯で育つ。それを引っ掻き採って乾燥させたもの。

 「はんばのり」と「明日葉」を購ってから、竹芝桟橋の屋上デッキへ。眼下で大島へ向かうジェットフォイル艇が岸壁を離れるところだった。島の「椿まつり」は賑わっていようか。まだ西風は強いだろうか。我がロッジは吹き飛ばされていないだろうか、と思いつつ船を見送った。

toukyoeki1_1.jpg 帰路は旧東京中央郵便局の「キッテ」屋上庭園へ。ここから東京駅が眼下に見える。「キッテ」には東京大が明治10年から蒐集の学術標本の常設展示+企画展示の〝ちょっと変な博物館=インターメディアテク〟がある。変というのは東大ゆえだろう、説明文がよくわからぬ。三行読んだら、もう先を読む気がせぬ。展示物も極小文字で顔を近づけても読み取れぬ。結局、何が何だかわからない〝変な博物館〟。誠に不思議な空間で、逆に何度も行ってみたくなる。無料です。

 自転車は、かくも愉しい寄り道と新発見を与えてくれる。次はどこを走りましょうか。この日は曇天ゆえ写真も冴えぬ。


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