山の字に二の字てん付け出るとなり [くずし字入門]
古文書の参考書を写筆していたら…「理不尽出入りの旨申し立て出訴奉(しゅっそたてまつ)り」なる例が出ていて、四文字目の「山」に「二の字点」が付き「出」と読ませて、「出入(でいり=もめごと)」。
今まで何気なく書いていた「踊り字」だが、筆運びはどうなのだろうと「二の字点」を調べた。何のこたぁ~ない、「二」を斜めに書けばよかった。「山」にくり返し「二の字点」で「山と山」で「出」。遊び心を感じます。「二の字点=揺すり点」。縦書き、かつ訓を重ねて読むときに使われる。
ちなみに他の「踊り字」は「一の字点」が仮名の場合は「ゝ」「ゞ」、カタカナの場合は「ヽ」、漢字の場合は「々」。二字以上の繰り返しは「くの字点」で、これはパソコンでは出ない。「く」と打ってフォントを大きくするが、横書きでは成り立たない。「より」などの「合字」も古文書系専門ソフトではないと出てこない。
くずし字の勉強は筆字ゆえ、パソコンとは対極領域。それをブログテーマにするってぇのが無理なことで、ゆえに面白いところもある。
2013-10-08 07:29
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