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ラミーサファリで簡単スケッチ [スケッチ・美術系]

takesumi_1.jpg 昨秋、ブログのマイカテゴリーに「スケッチ」を設けたが、3回で止まってしまった。浮世絵の筆ペン模写で多少の絵心が出来たと思ったが、そうは問屋が卸さない。絵の基礎がなく、描く習慣がないためだろう。

 大島の知り合いの画伯が、磯に出て墨筆をパパッと躍らせて一瞬にして作品を描き上げた。超抽象。太い筆と墨でゴツゴツとした岩磯が見事に表現されていた。「ふ~ん、なるほど」と思ったが、そこまでは〝飛びきれぬ〟。具象から離れられない。

 年末に筆ペン(ゼブラ)・パーカー第五のペン(インジェニュティ)・ラミー万年筆(サファリ)三種で「くずし字比べ書き」をしたが、先日のウォーキングついでに「世界堂」でニ本目のサファリを購った。最初のサファリは黒ボディーでインクはパイロット・ブルー。二本目は赤ボディーでインクはパイロット「色彩雫(いろしずく)シリーズの竹炭」。「竹炭」で実際に書いてみれば「パイロット・ブルー」で味わえた万年筆タッチ(多少の濃淡)のようなものが微塵もなく、とことん真っ黒で面白味がない。

 インク選びに失敗したらしい。では同シリーズの「冬将軍」(やや薄炭色)にしようかしら。そうした思惑違いをせぬよう「色彩雫シリーズ24色」にはミニボトル三色セット2100円もある。「さて、どの三色を選ぼうかしら」と悩んでいれば、ふとひらめいた。「そうだ“竹炭“を水で薄めればいいじゃないか」と。吸い込みコンバーターで「竹炭」を八割、加えて水二割を吸引した。邪道だろうが、これでいい塩梅になった。

 それでスケッチしたのがコレ。そうだ、こんな簡単下手なスケッチを数こなして行けば、絵も次第に上手くなってくるかも知れない。スケッチにも使うのならば別インク用に第三・第四のラミー「サファリ」が欲しくなってきた。お爺さんなのに、にわかに盛り上がる文具遊び。あぁ、そんな素敵なお爺さんがいたなぁ(今は亡き植草甚一さん)と思い出した。

 追記1)万年筆で絵を描くには、水彩絵具に溶ける(滲む)染料インクではなくて、耐水性インクがいいと知った。それには2種あってプラチナ万年筆「超微粒子プラチナカーボンイング・ブラック」、セーラー万年筆「超微粒子顔料インク・極黒」。「極黒(きわぐろ)」は万年筆内でインクが固まっても、水に浸しておけば溶け出すとかで、同インクを購った(2千円)。惹句に「色あせない、耐水性に優れ、目詰まりがなく美しい筆跡。ナノインク」。使ってみればパイロット「竹炭」に比して、まぁ、驚くほど滑らかで、すっかり気に入ってしまった。

 追記2)2016年1月18日「新春に黒の遍歴定まりぬ」で、さらにプラチナ「カーボンインク・ブラック」へ至る遍歴と、ラミーサファリも4本になった経緯を記しています。


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