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伊豆大島8「底付蚊帳と殺虫剤」 [週末大島暮し]

musikoro1_1.jpg 某日夜、寝ていたら「キャッ」という声に起こされた。洗面所の網戸にタランチュア似のクモが張り付いていた。忍び寄ってサッと硝子戸を締めて一件落着。また別の夜「キャッ」の声に起こされた。台所流しに今度はアシダカグモらしきクモがいた。

 叩き起こされ、頭の回転悪く対処策が浮かばない。ムカデなら熱湯をかけて一瞬で終わるが。クモはどうすればいいのだろう。ふと殺虫剤が眼に入り、これで弱ったところを紙に包んでトイレに流した。このクモはゴキブリを食う益虫らしいが、部屋ん中にいれば新宿育ちのかかぁは一睡も出来ない。

 クモ騒ぎで眼が覚めたので、殺虫スプレーを描いた。虫の時期なのだろう、スーパーへ行くと各種殺虫スプレーがズラリッと並んで壮観だった。殺虫剤を描きつつ、スズメバチと闘ったことなどを思い出した。最初はまだ二階ベランダがあった頃で、軒下に巣を作られた。忍び寄ってビニール袋を被せ取った。二度目は玄関天井に巣を作られた。バズーカ―砲風の殺虫剤と棒を武器に除去した。今思い出してもヒヤリとする。

 ヘビ、ムカデ(刺され痛さにのたうち廻ったことがある)、スズメバチ、巨大クモ等々~これらが怖くちゃ田舎暮らしは出来ない。あたしらは共に東京育ちで、大島で初めて遭遇する生物たち。喰われ・刺されたくないが、彼らの生命をむやみに奪えない。

 せめて夜は安眠と参りたく、高額の底付き本格蚊帳を購った。最近は蚊帳を吊るのが面倒でワンタッチで広がる底付きナイロン製蚊帳(数千円)で寝ている。都会育ちの島暮しには底付き蚊帳と殺虫剤は欠かせない。


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