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古文書中級講座を受講中 [くずし字入門]

komonjyo2_1.jpg 目下、全五回の「古文書中級講座」受講中。大島暮しが長引き、一回目を受け損なって二回目からの受講。講座が始まるまでスケッチの手が動いた。

 〝中級講座〟ゆえ、受講者それぞれが日頃から何んらかの形で古文書に取り組んでいるようで、教室は解読スキルアップを目指す真剣かつ熱心な雰囲気に満ちる。教材は虫食いで解読不能部分もある古色蒼然の江戸文書だが、教室スケッチに着色すれば、なにやら愉しく華やいだ雰囲気になった。かく記す小生も〝学生〟に戻った気分なり。

 この日に読んだ古文書は宝暦四年の、浅草御蔵に御用人足を仰せつかった村々相談の記録。御蔵は浅草橋近く、現・蔵前あたりに幕府が設けた年貢米・買上米を出納・保管の蔵で、最大67棟もあったそうな。高田村、戸塚村、市ヶ谷村、原宿戸村、石神井村、飯倉村、麻布村など江戸中の村々名主が著名している。

 ちなみに冒頭は~ 一(ひとつ)此度(このたび)浅草御蔵(おくら)御用人足(ごようにんそく)被仰候ニ付(おおせられそうろうにつき)村々相談之上、各(おのおの)才料二、相頼申候間(あいたのみもうしそうろうあいだ)人足差出候内ハ(にんそくさしだしそうろううちは)日々無間違(まちがいなく)御勤可被下候(おつとめくださるべくそうろう)然上ハ(しかるうえは)~

 もう一つの教材文書は鉄砲方の町見術(ちょうけんじゅつ、測量)に対する角筈村、下落合村、品川の名主連名による「差上申御請書」。解読と共に幕府と庶民の関係も垣間見える内容。絵は万年筆(黒インク)でイラスト風に描いてみた。


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