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白黒の世界も一夜江戸の雪 [散歩日和]

sirokuro_1.jpg 東京では、積雪は年に一度あるかなし。珍しいゆえ、もう少し雪を詠む。雪の日は「うるう年のうるう日」で、野暮用で新宿三丁目へ。用を済ませて副都心線に乗り込めば「走りません」の車内放送。歩いて帰った。写真はその際に撮った花園神社。うっすら積もった雪で、にわかに景色はモノクローム。

 今、小沢昭一の著作を数冊読んでいる。芸、芸人の話。「話にさく花」の「あとがき」でこんな風にまとめていた。古代ローマの哲学者セネカ著、茂手木元蔵訳「人生の短さについて」の訳者の要約解説を引用で・・・

「人生は短いが良く使えば長い。すなわち実務を捨て、自然を見つめる暮らしをすればよろしい」。アッという間に過ぎた芸人人生を振り返って、これからは実務(仕事の芸)を止めようと結んでいた。あたしも実務を僅かに引きずっているが、隠居生活に入っている。20代半ばからのフリー生活を振り返れば、ただただ忙しかった。「忙しい=心を亡くした」アッという間だった。

 改めて先日の雪をゆっくり見つめ直して、もう一句・・・ <白黒の世界も一夜江戸の雪>


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